全羅南道順天市(チョルナムド・スンチョンシ)の松廣寺・天王門(ソングァンサ・チョンワンムン)にある四天王像(サチョンワンサン)内部から宝物級と推定される続蔵経(ソクチャンギョン)が山ほど発見された。
松廣寺の聖宝(ソンボ)博物館(館長 古鏡・コ・キョン僧侶)は、寺の入り口にある天王門と四天王像の補修作業中に、四天王像内部から朝鮮(チョソン)の世祖 (セジョ・1215‾1294)時代、刊経都監(カンギョンドカン)で刊行した続蔵経12種14点を発見したと8日発表した。
今回見つかった「妙法蓮華経玄義(ミョボプヨンファギョンヒョンイ)」「 仁王護国般若経疏法衡抄(インワンホククパンャギョンソポプヒョンチョ)」などは、続蔵経の目録を書き込んだ「教藏総禄(キョジャンチョンロク)」に記述されていただけで、本物が確認されたのは、今回がはじめてだ。一緒に見つかった「圓覚経大疏釋義チョ(ウォンガクキョンテソソクイチョ)」は、「教藏総禄」にも書かれていない珍奇なものという。
続蔵経は、11世紀高麗(コリョ)時代、大覚国師・義天(テカクククサ・イチョン)が、韓国、中国、日本の仏教経典を集めて作ったもので、朝鮮の世祖時代、重修本(チュンシュボン)を改めて刊行した。重修本のうち、松廣寺所蔵の5種など、一部のみ伝わっていた。
中央(チュンアン)大学文献情報学部の宋日基(ソン・イルギ)教授は「既存の松廣寺所蔵の続蔵経が宝物であるため、新たに発見された続蔵経も宝物として指定される可能性が高い。四天王像の内部を完全に解体すれば、続蔵経2種程度がさらに発見されるものと期待される」と述べた。
徐廷輔 suhchoi@donga.com