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エスカレートする暴露合戦 大詰めの選挙戦

エスカレートする暴露合戦 大詰めの選挙戦

Posted April. 12, 2004 22:48,   

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大詰めを迎えている選挙運動が金品の提供や誹謗暴露合戦などで混乱する兆しを見せている。特に金品や接待の提供をめぐる攻防が過熱化して、ともすれば「お金のかかる選挙」の遮断という改定選挙法の根本的な趣旨が色あせするのではないかという懸念さえ出ている。今年に入って11日現在まで金品・接待の提供で摘発された事例は514件で、全体摘発件数(3488件)の14.7%に達した。

▲金品・接待の提供〓慶北・浦項(キョンブク・ポハン)地域では12日、選挙運動にお金を使った候補が逆に「他の候補がお金を使っている」と非難する場面もあった。この地域の非ハンナラ党候補らは同日の会見で、「この地域のハンナラ党候補たちが金権選挙運動をやっている」と主張したが、選挙管理委員会(選管委)に確認した結果、この記者会見に出席した無所属の金候補側は32万ウォンの接待を提供して選管委に摘発されていることが分かった。

釜山東莱区(プサン・トンレグ)選管委は同日、選挙運動ボランティア募集のため、同窓会員27人に2回にわたって28万ウォン相当の食事を提供した疑いで某政党候補側のボランティア李さんを釜山地検に告発した。また、蔚山(ウルサン)地方警察庁は、インターネットを通じて総選挙候補5人に電子メールアドレスの収集と発送を代行するとして候補側から400万ウォン余りを受け取ったコンピューター・プログラム運営者パクさん(36、蔚山東区チョンハ洞)を選挙法違反容疑で逮捕、調査中だと明らかにした。

▲誹謗暴露戦〓ヨルリン・ウリ党の釜山市支部は11日報道資料を通じて、「ハンナラ党釜山地域選挙対策委員長のユ・フンスさんが不法世論調査の疑いで警察と選管委から調査を受けた」と暴露した。しかし、ユ委員長は「選管委などから調査を受けたことがない。デマを飛ばしたヨルリン・ウリ党側が謝罪・釈明しないと告発する」と述べた。

釜山北江西(カンソ)甲のウリ党李哲(イ・チョル)候補側は11日、ボランティアの1人がハンナラ党鄭亨根(チョン・ヒョングン)候補側の関係者と見られる人々から暴行されたと警察に捜査を促した。しかし、鄭候補側は「旧時代の古い選挙戦略だ。デマを流布した李候補を検察に告発する」と反発した。

また蔚山(ウルサン)北区ではウリ党の李樹同(イ・スドン)候補が、「ハンナラ党候補の尹斗煥(ユン・ドファン)議員が去年蔚山国立大学の設立請願書を国会に受け付けないなど市民の念願を黙殺した」と主張したことに対して、尹候補が、「国立大学誘致請願書を国会に提出する姿がマスコミに報道された」と一蹴するなど、「とりあえずやってみよう」というふうな暴露戦がはびこっている。

ハンナラ党仁川(インチョン)市支部は最近、ウリ党A候補の選挙運動員が街頭演説で「ハンナラ党B候補が親日派真相糾明特別法制定に積極反対した」という内容のデマを流布したとして仁川地検に告発措置した。しかし、A候補側は「B候補が法案発議に参加しなかったと主張しただけなのに、横車を押している」と反論した。

慶南・昌原(キョンナム・チャンウォン)乙ではハンナラ党李柱榮(イ・ジュヨン)候補が民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)候補の財産取得経緯などについて非難したことをめぐってお互いに10件余りの告訴告発を提起した状態だ。



尹承模  ysmo@donga.com