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[オピニオン]米大統領

Posted April. 15, 2004 23:05,   

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米国のジョージ・ブッシュ元大統領が在任して際に、旧ソ連のゴルバチョフ書記長にシュワルナジェ外相のような人材を登用した秘訣を聞いた。ゴルバチョフは謎解きをして問題を当てたために抜擢したと答えた。「あなたの兄ではない、あなたの父親の息子は誰なのか」と質問したら、「私です」と即答したと説明した。ブッシュは帰国するとクウェール副大統領に同じ質問をした。クウェールは時間をくれと言って、国防長官チェイニーを訪ねた。チェイニーが「答えは私です」と答えると、クウェールはブッシュのところに走って行き、「答えはチェイニーです」と答えた。すると、ブッシュは「あほ、答えはシュワルナジェだ」と言ったという。オルブライト元国務長官の自伝に出てくるジョークだ。

◆クウェール副大統領は在任中頭が弱いと嘲笑されたが、ブッシュのランニングメートとして勝利獲得に功をあげた人である。ブッシュが彼を選択するとミスキャスティングではないかという評価が出たりしたが、どうであれ、選挙で民主党候補を抑えるのに貢献した。92年の大統領選挙でクリントンは実用主義者のゴアをランニングメートに選び、有権者に、変化に対する確信を与えるのに成功した。ブッシュ現大統領はチェイニーを副大統領候補に立て、自分に足りない重量感と経綸を補った。

◆ブッシュは今年の大統領選挙に出馬しながら、再びチェイニーをランニングメートとして選んだがが、民主党の大統領候補であるジョン・ケリーは未だに悩んでいる。南部の票を得るためにジョン・エドワード上院議員を選ぶべきなのか、中西部の票田のためにリチャード・ケパード下院議員を抜擢すべきなのか。ビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事を選びスペイン系の有権者の票心を狙うべきなのか。薄氷の対決で副大統領の候補選択が決定的な変数になりうるのだから、あれこれ計算するしかない。

◆米国の大統領選挙は他人事ではないとしても、昨日から始まったチェイニー副大統領の訪韓は決して看過できない韓国の関心事である。北朝鮮の核疑惑、イラク派兵などままならない懸案問題が横たわっている。訪韓反対デモをして敏感に対応する人々もいた。最近米下院の聴聞会である議員が、「スペインのケースで見られるように、国民大衆の支持がない限り指導者だけの支持には限界がある」という意味深長な発言をした。米国は反米デモをどう判断しているのか。まかり間違えると国内の世論が間違って伝えられる可能性もある。

方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com