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[社説]鄭東泳議長の発言に注目する

Posted April. 18, 2004 22:55,   

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ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長は昨日、「改革にも順序がある」と言った。無条件体当たりするよりも、国民や与・野党が共感する部分を処理するのが、順序だというのだ。正しいと考える。今回の総選挙の民意が相生の政治という点でも、鄭議長の発言は注目に値する。

しかしウリ党内では、改革の優先順位をめぐり、早くも派閥間の意見の食い違いが露出する兆しを見せている。党内の「親盧勢力」を中心に、「改革勢力が過半議席を占めた意味を考慮するなら、以前とは違う改革立法が先行しなければならない」と述べ、鄭議長の路線に反旗を掲げている。しかし、過半議席の力を国民のために使わず、路線争いをしていては、民心の支持はいつでも怨声に変わり得るということを自覚すべきである。

社会の矛盾を正すという点で、改革は必要だ。しかし改革推進勢力だけでなく、反対勢力の意思まで考えてこそ、改革が成功するというのが歴史の教訓である。改革の独走は、国と社会を新たにするどころか、分裂だけを招く恐れがある。さらに、自由民主主義と市場経済を基本にする憲法の枠から外れる改革は、受け入れることができない。

ただでさえ盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領政権の1年は、自分だけが正しくて相手は悪いという改革独善に陥り、国民統合に失敗したという指摘を受けている。このような状況で、総選挙勝利に伴う数の優位だけに依存して、一方的な改革を推し進めようとするなら、相生の政治は水泡に帰すしかない。

鄭議長の発言は、このような改革独走の危険性を指摘しているという点で、肯定的である。国民は「改革は、その方法論の面で『易地思之(立場を変えて考えること)』が重要だ」という鄭議長の発言が、どのように実現するか見守るだろう。