ソウル大学(鄭雲燦総長)は、2005学年度ソウル大学入試の論述試験の復活を控えて、実施した模擬論述考査の採点基準と評価の結果を22日に初めて公開した。
ソウル大学は、初めて論述試験を導入したときの前年の1993年にも、今回のような模擬論述考査を実施したことがあるが、評価の結果などを公開したのは今回が初めてだ。
▲答案公開〓ソウル大学は今月3日、ソウル・京仁(キョンイン)地域55の高校から1、2人ずつ推薦を受けて、このうち47校の93人の生徒が参加したなか、模擬論述考査を実施しており、本番の試験のような方式で教授らによる採点及び分析が行われた。
ソウル大学入学管理本部の金完鎭(キム・ワンジン)本部長は「生徒らが家庭教師、塾などの私教育に頼らず、自ら論述試験を準備できるように助けるため、資料を公開することにした」とし「評価項目に従って、他の生徒らと一緒に作文をしてみたり、討論をしてみたりする習慣をつければ、良い結果が得られるだろう」と説明した。
ソウル大学は同日午後、ソウル大学のホームページ(www.snu.ac.kr)に水準別の例示答案6個とこれらに対する詳細な評価と分析内容を公開しており、これに基づき近いうちに各地方を回りながら論述試験、地域均衡選抜制などに関する説明会を行う計画だ。
▲長くなった答案、創意力がカギ〓今度の模擬論述考査では答案の字詰めが既存の1600字から2500字(±300)に増えており、3時間実施された。
入学管理本部の金京範(キム・ギョンボム)責任専門委員は「単純な暗記ではなく、深みのある思考力と創意力を評価するために字詰めと試験時間を増やした」とし「2005年度の実際の論述試験でも答案字詰めと試験時間が過去に比べて長くなる」と話した。
評価項目は理解分析力(20点)、論証力(30点)、創意力(40点)、表現力(10点)、指示事項を守らなかったことによる減点など合わせて5項目。テストに応じた生徒らの平均点数は63点(100点満点)であり、最高点数は86点、最下位点数は17点だった。
最も点数偏差の大きい項目は「創意力」で、大学側は「テストに応じた生徒らの水準が期待に及ばなかった」と評価した。
ほとんどの生徒が似た文章で、同じ主張を繰り返し、教訓調の結論で文章を締めくくっており、独自の思考能力を表現せずに予想問題に対する答案を暗記した場合が多かったという。
採点委員長である人文学部の徐敬浩(ソ・ギョンホ)副学部長は「生徒らが自分の考えを表現することに慣れていないようだ」とし「粗悪だとしても自分の考えを持って論理的に書いた答案が良い点数を受ける」と助言した。
全智媛 podragon@donga.com