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韓国、各界で人道支援の動き 北朝鮮の列車爆発事件

韓国、各界で人道支援の動き 北朝鮮の列車爆発事件

Posted April. 23, 2004 22:39,   

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「同民族の悲劇をそのまま見ているわけにはいかない」

北朝鮮の平安北道龍川郡(ピョンアンブクト・ヨンチョングン)の龍川駅列車爆発事件による死傷者が数千人に上るというニュースが伝わった23日、多くの市民らは驚きと共に悲しみを隠せなかった。

幾つかの市民団体は自発的に募金運動を起こすなど、早くから救護と支援のための具体的行動に乗り出した。各界の要人たちも「政府は正確な真相把握とともに、人道的レベルで最大限の支援の手を差し伸べなければならない」と促した。

▲自発的な救護の動き〓対北支援民間団体協議会傘下の30団体は24日午前10時、緊急代表者会議を召集した。同協議会には民族助け合い運動本部、韓民族福祉財団、ワールドビジョン、国際飢餓対策機構、グッドネイバース、南北子どもの輪、子ども医薬品支援本部などが属している。

民族助け合い運動本部は、「事案が非常に緊急だということで認識を共にしている。具体的方法はまだ決定していないが、募金と救護を中心とした活動を計画している」と話した。

また同日、第8回「チョン・イルヨン、李兌榮(イ・テヨン)民主市民賞」の民主統一賞部門を受賞した韓民族福祉財団の金亨錫(キム・ヒョンソク)事務総長は、賞金500万ウォンで火傷治療薬を購入し、24日に北朝鮮を訪問する同財団の中国審陽事務所の李ホンウ所長に頼んで北朝鮮側に送ることにした。

財団は今後、なるべく早期に募金運動を行い、医療品と食糧など人道的物資を購入して北朝鮮に送る計画だ。

大韓赤十字社も、「国際赤十字連盟東アジア代表部が北朝鮮の現地事情を把握中である。救護要請があった場合、血液支援を含めた大幅な支援活動を繰り広げる」と発表した。

救護専門団体のグッドネイバースの朴鍱泓(パク・ヒョンホン)対北朝鮮協力チーム長は、「平壤(ピョンヤン)で26日、北朝鮮側と救護問題に対して協議する予定だ」と話した。

中国内北朝鮮脱出者のための救護活動を主にしてきた「グッドフレンズ」の李承龍(イ・スンリョン)平和人権部長は、「龍川か新義州(インウィジュ)が故郷である脱北者らを通じて現地の状況を把握しており、とりあえず食糧と医療品などを支援する準備をしている」と話した。

▲各界の反応〓市民やインターネットユーザーらも政府に積極的な救護を促した。東亜(トンア)ドットコム(www.donga.com)の掲示板と統一部の自由討論ルームなどには、「理念とは関係なく、政府または民間レベルでの大幅な支援を惜しまないでほしい」(voxdonga)、「手遅れにならないよう、すぐに救助隊を派遣しなければならない」(ファン・ヨンシク)などの書き込みが続いた。

救護活動も重要だが、北朝鮮同胞の被害がどれぐらいなのかに対する正確な状況把握が急がれるという指摘も多くあった。

経済正義実践市民連合の高桂鉉(コ・ゲヒョン)政策室長は、「人道的支援は当たり前のことだが、まずは被害規模を正確に確認しなければならない」と強調した。

人道的な助けが今後、南北関係の発展に役に立つはずだという見解もあった。

高麗(コリョ)大亜細亜問題研究所の金錬鉄(キム・ヨンチョル)教授は、「莫大な被害を被ったようだが、緊急救護レベルの食糧支援の他に、事故地域の復旧、都市再建事業にも積極的に乗り出すのが望ましい」と語った。