北朝鮮爆発事件、各国主要マスコミが一斉報道

ＡＰ通信、ＡＦＰ通信、米国のＣＮＮ放送、ニューヨークタイムズ紙、英ＢＢＣ放送など、世界の主要マスコミは２３日、一斉に北朝鮮の龍川（ヨンチョン）駅爆発事件をニュースで取り上げた。

主要マスコミは「北朝鮮社会の閉鎖性に照らして考えると、正確な事故原因が糾明されるまでは時間が多少かかるだろう」と予想した。外信は爆発事故が金正日（キム・ジョンイル）総書記を狙ったものだった可能性もあるという一部推測についてはほとんど言及しなかった。

▲惨事、一斉報道〓ＡＰ通信は龍川駅爆発事故の状況とこれに関連した韓国と中国の動向を詳しく伝えながら、「北朝鮮が事故発生駅に対し非常事態を発表したのを見ても事態の深刻さが予測される」と伝えた。

ＣＮＮも非常事態発表のニュースを伝えながら、韓国が支援の意思を表明したという内容を付け加えた。

ＢＢＣは事故経緯を報道しながら、「北朝鮮当局が爆発事故のニュースが外部にこれ以上公開されることを防止するため、国際電話線を切ったので、外部への電話が不可能な状況だ」と伝えた。

ＡＦＰ通信は韓国政府高官の話として「ガスを積んだ車輌が線路を変える過程で爆発したようだ」と配信した。

▲慎重な報道〓ＡＰ通信は「北朝鮮はこの事故を世界がどのように受け止めるかに神経を尖らせているため、当分は事件の全貌を説明しようとしないだろう」と予測した。

ロイター通信は「平壌（ピョンヤン）で活動している世界保健機構（ＷＨＯ）など国際団体が北朝鮮の事故地域を助けるため、事故現場に人を派遣するなど、積極的に動いている」と伝えた。

中国の官営新華社通信は平壌駐在中国大使館の話として、「今回の事故は列車のなかの一部に載っていた窒酸アンモニウムが漏れて起きた」と伝えた。

ニューヨークタイムズ紙は「爆発事故地域の衛星写真を見たという米国関係者は確かに大型の爆発はあったが、衛星写真では列車が関連したのか、原因が何だったのか、判断出来ないと話した」と伝えた。同紙はまた、爆発が金総書記一行を狙ったかも知れないという推測に対しては、爆発時点が金総書記の龍川通過９時間後だったので、事実でないだろうと報道した。

金東元 daviskim@donga.com