北朝鮮が龍川(リョンチョン)駅のガス列車爆発事故が発生した後、異例的に早く事故内容を公開し国際社会に支援を訴えた。災難を隠すよりは最善を尽くして克服しようとする意志を見せたことだと評価できる。北朝鮮はさらに一歩進んで必要な救護品と支援分野を具体的に明らかにして、適切な支援が速かに行われるように取り組まなければならない。
北朝鮮を助けようとする国際社会の動きはすでに始まった。中国、ロシアなど北朝鮮の同盟国のみならず米国、日本、英国、ドイツなど世界各国と国際機関が支援の意思を明らかにしており、一部の救護品はもう北朝鮮に届いている。人道的支援の必要な国をできるだけ助けるという国際社会の美徳が北朝鮮にそっぽを向いていないからだ。
韓国でも政府はもちろん民間団体、マスコミ、政党が一刻も早く、少しでも北朝鮮を助けるために動き出している。全国家的に広がっている韓国の北朝鮮支援運動は北の同胞の苦痛を減らしてあげたいという純粋な民族愛から始まったことだ。北朝鮮は、こうした韓国の動きこそ真の「民族共助」であることを認識しなければならない。
外部支援を效果的に活用して素早く事故収拾するためには、北朝鮮の前向きな対応がなければならない。医薬品や救護品、そして支援グループの早い輸送のために、航路はもちろん陸路開放もためらう理由がない。特に、生命が危篤な重傷者の治療は時間との戦いではないか。北朝鮮の医療施設で手に負えない場合は、韓国の病院に負傷者を搬送して治療を受けさせるようにする発想の転換も必要だ。
北朝鮮が今度の惨事をきっかけに共生の知恵を学んだら、対外イメージが大きく好転する可能性もあるだろう。人道的支援を必要としている北朝鮮住民に対して敵対感を持っている人は、韓国にも他の国にもいないという事実を認識してほしい。