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米国内でラムズフェルド長官解任論広がる

米国内でラムズフェルド長官解任論広がる

Posted May. 06, 2004 22:37,   

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ブッシュ米大統領は5日、アラブ語放送を通じて、米軍のイラク捕虜虐待事件に対する批判的立場を説明し、関係者の処罰を約束したが、アラブ諸国を中心に反発が広がっている米国内では、今回の事件についての謝罪表明を忌避しているラムズフェルド長官を叱責する声が高まっている。

▲ブッシュ大統領の会見に反発〓ブッシュ大統領は同日、二つのアラブ語テレビとインタビューし、「私の知っている米国は、自由を信じる温情的な国であり、われわれはこうした種類の虐待を容認しない」と強調した。

しかし、アラブ諸国は、米国に対して公正な平和の仲裁者ではなくブッシュ大統領はこうした状況を無視していると指摘し、失望感を示した。エジプト最大のイスラム政治運動団体「ムスリム同胞団」の最高指導者アーキフ氏は6日、ブッシュ大統領を戦犯として国際法廷に付託することを求めた。

ドイツの第1野党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首アンゲラ・メルケル氏は時事週刊誌「DIE・ZEIT」との対談で、イラク捕虜への虐待で、民主的な価値の信頼性が危険に処するようになったと批判した。ラドゥス・フランス外務省スポークスマンは「虐待事件が事実ならば、恥辱的であり、国際協約を明確に違反したもの」と話した。

▲ラムズフェルド長官に集中する矛先〓ラムズフェルド米国務長官は同日の朝、ABCテレビとのインタビューで「イラク捕虜虐待の写真を見る米国人は、誰でも虐待されたイラク人に申し訳ないと思わなければならない」としながらも、謝罪の意は表明しなかった。

これと関連し、ワーナー上院軍事委員長は、ラムズフェルド長官を叱責した。AFP通信が報じたところによると、民主党の一部ではラムズフェルド長官の責任を逃れるような態度と、ブッシュ大統領を補佐する方式などを問題視しており、長官が辞任しなければならないとの世論も広がっている。

また、ワシントンポスト紙とニューヨークタイムズ・インターネット版も6日、一斉にブッシュ大統領もラムズフェルド長官の解任は考えていないが、長官を叱責したと報道した。

▲米CIAは独自調査乗り出す〓ロサンゼルスタイムズ紙は5日、問題のアブグライブ刑務所が、赤十字国際委員会(ICRC)代表の目につかないように、服役者リストに登録されていない6〜8人を拘禁施設の周辺に引き出した事実が分かり、米中央情報局(CIA)がこれについて調査を繰り広げていると報じた。



權順澤 maypole@donga.com