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さよなら、「フレンズ」

Posted May. 07, 2004 22:52,   

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米NBCテレビの人気青春シチュエイション・コメディー(Situation Comedy・シットコム)「フレンズ」が6日夜、大人気のなかで最終回を飾った。

最終回は全国の視聴者5000万人をテレビの前に釘付けにさせた。大人気を反映して、ドラマの間に流される30秒の広告費がおよそ200万ドルまで跳ね上がった。最高価広告であるスーパーボールの230万ドルに迫るほどだった。特に最終回は出演者たちのトークショーと特集番組などが加わり、本番の4000万ドルを含めて広告収入が計1億ドルに達した。

放送社を大儲けさせたシットコムの6人の主人公も財布が厚くなった。最後の第10部では1人当り毎回100万ドル(約12億ウォン)の出演料をもらった。シットコム製作会社であるワーナー・ブラザーステレビは製作費の他にライセンス費用で毎回1000万ドルを稼いだ。

「フレンズ」は、ニューヨークのマンハッタンにあるマンションの二部屋で、家族のように暮らしている男3人と女3人の独身友達間の軽いエピソードを取り上げてきた。若者たちの友情を「ただ面白く」描き、1994年にスターとして今年で10年目を迎えた。

このシットコムが爆発的な人気を呼んだ理由は、お互いに頼ることのできる友達の存在。家族の崩壊、核家族時代の米国で視聴者を感動させた要素だった。他のチャンネルではどんな手段を使ってもライバルを引きずりおろそうとして相手をけなす言いぐさと、表情をそのまま見せる「リアリティーショー」が人気を高めているなかで、劇的な対比を成した。「フレンズ」のファンはこのシットコムが終わるや、まるで自分の友達を失ってしまったかのような喪失感に陥っている。

1983年に終了した人気ドラマ「マッシュ(M・A・S・H・陸軍移動外科病院)」は危機状況でのユーモアで人気を呼んだ。当時、現実はベトナム戦争とウォーター・ゲート事件などで世の中が一夜にして変わていく時代だった。

「フレンズ」は1980年代末と1990年代初め、経済回復期にニューヨークを新しく見直したという点が人気の秘訣の一つだとニューヨーク・タイムズ紙はみている。このシットコムは「ニューヨークがそれでも暮すのに安全で面白くてロマンチックな所だという点を新たに思い起こしてくれた」という評価を受けている。

シットコム主人公のレイチェル役のジェニファー・アニストンは配役に合わせるために13kgを減量した。「フレンズ」にはジュリア・ロバーツ、ブルース・ウィリス、トム・セレックなどハリウッドスターが友情出演したりした。主人公の一人アニストンの夫であるブラッド・ピットとコートニー・コックスの夫デイビッド・アークェットも飛び入り出演してドラマの面白さを倍加させた。



洪權憙 konihong@donga.com