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千正培院内代表の「与党けん引論」、政権内部にも緊張感

千正培院内代表の「与党けん引論」、政権内部にも緊張感

Posted May. 12, 2004 22:54,   

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改革路線と「党牽引論」を掲げたヨルリン・ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表体制の発足で、党内外に緊張が漂っている。何よりも、ウリ党と大統領府および政府、与野党の関係、党内の主流・非主流間の新たな関係づくりが避けられなくなったからだ。

千代表が、党の院内代表選での公約実践にドライブをかける場合、党内外の議員たちとの緊張と葛藤がエスカーレトするものと見える。

▲与党・大統領府、与党・政府の関係〓千代表の「党牽引論」は根が深い。千代表は、ウリ党が結党する前の昨年8月、「新党が与党になるべきか、野党になるべきか悩みだ。与党になってもいけないし、批判する野党になってもいけない」と言った。また「(大統領府と政府を)牽引する党にならなければならない。国政運営のビジョンを出して、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府を導いていく役割をしなければならない」と述べた。

院内代表選の翌日12日に開かれた財政経済部(財経部)との政府与党間会議で、千代表と洪在馨(ホン・ジェヒョン)政策委議長が厳しく財経部を非難したのも同様の脈絡だ。

「党牽引論」は、「千代表の政治哲学に近い。直ちに緊張関係には発展しないものの、「親政体制強化」を模索中の大統領府側の認識とは、かなりの違いがあるのは明らかだ。このため、与党大統領選候補の入閣を促しながら、代理人(文喜相政治特補)を通じて、政府与党間の調整に乗り出そうとした盧大統領の構想も支障を来たす恐れがある。

大統領府が、千代表よりは李海瓚(イ・ヘチャン)議員が院内代表になることを望んだという説が出回っているのも、非妥協的性向の千議員に対する憂慮によるようだ。

▲与野党関係〓千代表は、「民生と改革の平行推進」の方針を明らかにした。民生は民生として取り組み、与党が力がある時にマスコミ改革、国家保安法などを公論化しなければならないということだ。鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長の「改革優先順位論」やハンナラ党の「民生優先論」とも明かに差がある。与野党関係が難関にぶつかる可能性を排除することはできない。

大統領政務首席秘書官の職制が廃止されることも、悪影響を及ぼす恐れがある。与野党が正面対決した場合、裏交渉に乗り出す大統領府の窓口がなくなり、仲裁も容易でなくなる見通しだ。

盧大統領も「民生優先論」に力を入れている模様だ。徹底した民生論者である金爀珪(キム・ヒョクキュ)大統領経済特補の首相起用の意思や、最近盧大統領に会った人の言葉から考えると、千代表が改革戦線をどのように組むかによって、与野党関係はもとより与党内部に鋭い論争を誘発することもあり得る。

▲党内主流・非主流〓まだ主流・非主流間の境界線が明確ではないが、李議員を院内代表に押した72人を包容するかどうかも、党内の力関係の変数になる見通しだ。特に、多くの重鎮たちが千議員よりは李議員を支持したという点で、党の重鎮たちとのぎこちない関係が予想されている。

千議員は11日、「派閥はない」と言い切り、千議員のある側近も「常任委員長、常任委員の配置過程で、公正性、透明性を示す」と話した。

しかし、千代表が国会職の人選過程で「当選回数よりも能力中心の配置」原則を明らかにしたことで、常任委員長の配分を期待する重鎮議員たちとの摩擦も予想されている。



尹永燦 鄭用𨛗 yyc11@donga.com yongari@donga.com