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[社説]今日で弾劾論議は終わりにすべきだ

[社説]今日で弾劾論議は終わりにすべきだ

Posted May. 13, 2004 22:31,   

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国会が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を弾劾訴追してから約2ヵ月、法的手続きが終了し、憲法裁判所が今日、最終決定を言い渡す。盧大統領と第16代国会の多数勢力が対立したことから始まった大統領の地位の不確実性は、経緯はどうであれ国家的に不幸なことであった。しかし、憲法裁が迅速な審理手続きを適用して弾劾裁判を進め、これまで国家的に大きな混乱なく最終結論に至ったことは、韓国民主主義の成熟度を示している。

憲法裁の決定が下される今日からは、弾劾に反対する勢力であれ、支持する勢力であれ、これ以上賛否の集会を開くのは望ましくない。大韓民国の民主憲政秩序を守護するために、憲法裁の決定にみなが承服しなければならないということは、改めて強調するまでもない。弾劾審判が完了したにもかかわらず、賛否めぐる動きが社会混乱につながっては、国家的危機をもたらすだろう。

政界も、大統領弾劾に対する司法的結論を政略的に利用してはいけない。大統領弾劾審判という憲政史上初の事態が起きたのには、与野党いずれにも責任がある。今日の憲法裁の決定を契機に、大統領弾劾をめぐって起った対立と葛藤は、第16代国会の場に葬り、与野党は新しく出直さなければならない。

そのような点において、一部与党議員らが昨日の議政研究会で、弾劾訴追案を処理した朴寛用(パク・グァンヨン)国会議長の演説をボイコットして野党の謝罪を求めたことは、決して正しい姿勢ではない。ある野党議員が、憲法裁の判決方式を事前に推測して「予算も与えてはいけない」と非難したことも、同様に正しい態度ではない。

憲法裁が憲法と法律に則って国会の弾劾訴追を司法的に最終審判する今日、すべての国民がこれに承服することで、民主主義と法治主義をより堅実なものにする契機にしなければならない。