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スキューバダイビングの天国、パラオ

Posted May. 19, 2004 22:35,   

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1493年は、米大陸がコロンブスが開拓した「インド航路」を通じてヨーロッパに初めて知られたその翌年。法王アレクサンダー6世(1442〜1503)は、スペインとポルトガル、この両カトリック国がこれから探し出す新しい大陸をめぐって行われる領土紛争を事前に防ぐために妙案を絞り出す。そして地球儀を持ってきて東西に分ける線を南北で引いた後、このように宣言する。「神様の権威に代わって東側はポルトガル、西側はスペインに委託する」。

その線は南米大陸を東西に分けており、これが南米で唯一ブラジルだけポルトガル語を使うようになった理由だ。もちろん、ブラジル西側、オセアニア(大洋洲)の島は全部スペイン領土になるわけだ。マニラとグアム、そしてパプアニューギニアを結ぶ三角形の中央に位置したキャロライン諸島西側の端に約300の多様な島々になっているパラオも、このような勅令によって、わけも分からないままスペイン領土に編入される。

●パラオの歴史

スペインがパラオを実際に支配し始めたのは1885年。そうして1899年ドイツに売り渡してしまう。島はドイツが第1次世界大戦で敗れると、ベルサイユ条約によって日本に渡される(1919年)。そして第2次世界大戦で日本が敗れると、国連の信託統治領によって米国の統治権に入っていく。

そうして独立したのが1994年。今後15年間5億ドルの援助を条件に、50年間この島に米軍駐留を承諾して、自国の国防権を米国に任せる「自由連合協定」を締結してからだ。人口2万人のパラオは230余りの国連加盟国のうち人口が一番少ないことで知られている。

●韓国とパラオの深い縁

北太平洋の小さな島国パラオは韓国と何の連関もなさそうに見える。しかしよく見るとそうでもない。深い縁は太平洋を間に半世紀も続いてきた。太平洋戦争当時、南洋群島のこの島に強制徴用に連れ出された多くの韓国人がその縁の始まりだ。

その証拠は今も明確だ。徴用された韓国人が建設した島と島をつなぐ橋「アイゴ(やれやれ)ブリッジ」がそれだ。毎日の夜、韓国人宿所で「アイゴ」という音が聞こえて、そう呼ばれるようになったという。当時の苦労がどれほどだったか計り知れるものがある。

そんな縁のためだろうか。島には韓国人が予想より多い。およそ80人余りもなる。新しい首都建設のための国家道路網の構築工事を引き受けた大宇(テウ)建設現場の勤労者もいる。韓国食堂も2ヵ所、建設会社の大型スーパーマーケットなどを運営するハンパグループという企業もある。

●パラオ情報

300余りの島のうち有人島は8島だけ。全人口の90%が国際空港のある首都コロールに集中している。国の文明尺度の中では道路もある。パラオ道路の総延長は61km、舗装道路は36kmだけだ。一番賑やかなコロールメイン・ストリートも往復2車線の舗装道路だけ。最高裁判所、国会議事堂、政府庁舍(文部省、財務省など)がすべてこの道路の周辺にある。韓国食堂は議事堂の前にある。大統領執務室は村役場規模で、ガードマンもいない。

うら寂しい田舍を連想させる素朴な姿のパラオ。しかし、観光システムだけは米国式でよく整っている。過去半世紀、米国の統治の下で身につけたのだ。代表的な観光地であるロックアイルランドの維持・管理及び運営(島の出入り、船場及び船舶管理及び統制、釣り、ダイビングの許可など)は米国基準そのままだ。したがって、自然保護と観光客の安全面では最高水準。公用語は英語、貨幣も米ドルを使う。

●ハネムーンとスキューバダイビングのパラダイス

パラオを訪ねる外国観光客は年間7万5000人。航空便(定期及び不定期チャーター機)が行き交うグアム、日本、マニラ、台湾から訪れる。日本人と米国人(グアム駐在米軍及びフィリピン経由米国人)の中ではスキューバダイビングを楽しむ人が多い。ブルー・コーナー、ブルー・ホール、ニュードロップなどは世界に誇る深海ダイビングスポット。

韓国国籍機ではアシアナ航空がこの9日から週に2回運航(水土曜日午後9時20分仁川空港出発)中。ハナツアーのチャーター機で6月末まで制限的に運行される。

●旅行情報

▲パラオ

△位置=北緯7度30分、東経133度30分、△時差=なし、△気候=熱帯海洋性+モンスーン。年平均気温27度、湿度82%、△税関検査=許容値(お酒1本、タバコ1ボリューム)を徹底的に検査、△空港利用料=20ドル、△宿泊=パラオ・パシフィックリゾート(palau.palaupacific.com)が一番高級。専用ビーチーと船つき場がある。ウェストプラザ(www.wphpalau.com)チェーンホテル(5つ)、ココロホテル、アイライビュホテルなど、△チップ=米国のように義務事項ではない。

▲ホームページ(英語)

△政府観光局=www.visit-palau.com

△ミクロネシア観光情報=www.destmic.com/palau.html

△ロンリープラネット=www.lonelyplanet.com/destinations/pacific/palau

△米国PBS=www.pbs.org/edens/pala

▲パラオチャーター機パッケージ

△アシアナ航空の直航便を利用する便利なパッケージ。日程は、△4泊5日(水曜日出発、99万〜129万ウォン)、△5泊6日(土曜日出発、109万〜149万ウォン)の2種類。ハネムーンパッケージ(5泊6日の日程は149万〜169万ウォン)にはグアムPIC宿泊券(3泊)がお負けに追加。予約及びお問い合わせはハナツアーリスト(www.hanatour.co.kr)1577—1212。



趙誠夏 summer@donga.com