Go to contents

「ボストン大会のライバルは李鳳柱」 ケニアの世界新が警戒

「ボストン大会のライバルは李鳳柱」 ケニアの世界新が警戒

Posted May. 19, 2004 22:22,   

한국어

「李鳳柱(イ・ボンジュ)が優勝候補」

マラソン世界記録保有者であるポール・テルガト(ケニア)が2004アテネ五輪で月桂冠を争う最大のライバルに李鳳柱(三星電子)をあげた。

テルガトは19日、スポンサーであるナイキと一緒にアテネ・マラソンコースを下見し田後の記者会見で「高温多湿で丘がつながるアテネコースは、ボストンマラソンコースと非常に似ている。ボストンで強みを見せた李鳳柱が最も強力なライバルに違いない」と語った。

李鳳柱は2001年のボストンマラソンで、2時間9分43秒の記録で優勝したことがある。当時気温は攝氏10度。

また、テルガトは「ケニアは最高のマラソンランナーを輩出してきたが、オリンピックの舞台では一度も優勝することができなかった。ケニアに必ず金メダルを持ち帰りたい」とし「今回のマラソンはいつよりも熾烈な精神力の戦いになるだろう」と話した。

テルガトは去年9月、ベルリンマラソンで2時間4分55秒で優勝、人間の限界と思われた2時間5分の壁を破った現役最高の選手。2001年のロンドンマラソンで2時間8分15秒を記録してから、フルコース5番目の挑戦である2003ベルリンマラソンで世界の最高記録を塗り替えた。

去年8月、パリ世界陸上選手権大会を終えた直後、アテネマラソンコースを見て回った李鳳柱も「ボストンより丘が多い史上最高の難コース」として、「精神力がカギになる」と異見がない。

このため、先月から中国の昆明で高地帯訓練を行っている李鳳柱は、24日に帰国した後、江原道(カンウォンド)に直行し、7月まで丘に対応するための訓練を重点的に行う計画だ。

▲アテネとボストンマラソンコースは

97年アテネ世界陸上選手権大会のマラソンに出場し、オリンピックコースを直接経験した三星(サムスン)電子コーチのペク・スンド氏によれば、ずっと上り坂が続き、30kmを過ぎると脱力症状を見せるほどの難コースという。コースの標高差が約250m程度に達し、出発点から32km地点まで続く上り坂に攝氏35度を上回る気温、70%の湿度で完走ができるかどうかも疑問というのが三星電子陸上団の分析だ。

ボストンコースも丘が多くて後半に上り坂が続くという点ではアテネに似ているが、詳しく見ればやや違う。序盤から上り坂が続くアテネとは違い、ボストンコースは20km地点まで下り坂に平地が続く。また、約26km地点から緩い上り坂を見せて、途中の32km地点から悪名高い「心臓破りの丘」(Heartbreak Hill)が始まるため、後半に強い選手に有利だ。標高差は150m程度。ボストンは最近2年間4月に異常高温現象で30度を行き来したが、大会期間中の平均気温は20度以下。



金尙浩 hyangsan@donga.com