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[社説]朴・金体制、野党の役割を実践すべき

[社説]朴・金体制、野党の役割を実践すべき

Posted May. 19, 2004 22:23,   

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ハンナラ党が、金徳龍(キム・ドクリョン)議員を第17代国会の院内代表に選出した。金代表は、「院内政党と政策政党を志向し、安定の中の改革と共生の政治を模索していく」ことを明らかにした。望ましい方向である。国民は変化した政治、変化した野党の姿を見たいと思っている。朴槿恵(パク・グンヘ)代表が、ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議長が提案した共生の政治に合意したのもこのためだ。

しかし国民は、正直に言って期待と心配が半々だ。闘争よりも経済と民生を掲げた朴代表の今後に一筋の希望を持っているのは事実だ。しかし、野党なら与党とは違うアイデンティティとビジョンを示さなければならない。民y生も当然扱うべきだが、巨大与党の独走を監視し、牽制する使命感と道徳的かつ知的な力、そして戦略がなければならない。

改革だけを見てもそうだ。ウリ党の辛基南(シン・ギナム)議長が、就任会見で「党の力を結集する」と言った一連の改革課題が、果たして急を要するものだろうか。経済危機に対しても危機ではないという与党の安易な認識、安保環境を変える在韓米軍削減や韓米同盟関係の質的変化、そしてイラク派兵などの問題が、より急がれる重要な懸案ではなかろうか。仮にも政権を握る与党が、いざこのような国家的な一大事に対しては「党の力を結集する姿」を示すことができていない。

「2007年には必ず政権を獲得する」と約束した野党なら、与党のこのような無所信、無責任、無能力を叱咤し、対案を示すために夜も徹して悩まなければならない。総選挙が終わって1ヵ月が過ぎたが、したことと言えば、金爀珪(キム・キョクキュ)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事の首相指名の反対しかないではないかという指摘を受けていては、情けない。

国民は、野党の率直な声を聞きたい。民生対策と野党の責務を混同してはいけない。