米民主党の大統領候補に事実上確定したケリー上院議員は19日、自分が大統領に当選したら、任期中に「死の地帯(death zone)」であるイラクから米戦闘兵力全員を撤退させる考えだと述べた。
ケリー議員は同日、AP通信の編集者とのインタビューでこうした考えを示した後「米兵が名誉を失わず、国家の利益も適切に保護されたなかで、イラクから兵力を撤退させる考え」と付け加えた。同議員は「ブッシュ大統領は、すべての同盟諸国との関係を傷付けている」と非難の意を示した後「新しい大統領だけが、その関係を復元できる」と強調した。
海外駐留米軍の再配置と関連し、ケリー議員は「兵力の移動配置をしないとのことではないが、現在のように深刻な『死の地帯』にまで介入したりしない考え」とし「当選すれば他の国々を説得し、イラクに平和維持軍を派遣するよう努めたい」と話した。
金影植 spear@donga.com