朴祉垠(25、パク・チウン、ナイキゴルフ)の時代が到来したのか。
朴は24日に終了したLPGAツアーサイベース・クラシックを10アンダー274打で準優勝したが、2位の賞金11万ドルを加え、シーズン賞金総額が65万2881ドルとなりアニカ・ソレンスタム(54万6483ドル)を抜いて賞金ランキング1位となった。
これとともにラウンド当り平均打数でも69.47打(8大会)で69.58のソレンスタム(5大会)を上回っており、「今年の選手」ポイントでは99点でソレンスタム(62.25)を圧倒している。
生涯最高の年を迎えている朴は同日の最終ラウンドでも4バーディー、1ボギーで3打を減らして優勝を狙った。しかし、42歳ベテランのシェリー・ステインハウアー(米国)はなかなかミスをせず、12アンダー272打の2打差で優勝を手に入れた。トップと3打差で最終ラウンドをスタートしたが、追い越しに失敗した朴は「シェリーのプレーがあまりにもよかった。優勝はできなかったが、当分はこの瞬間(賞金ランキング1位)を楽しみたい」と話した。
朴はプロにデビューした2000年から昨年まで、4年間に1回ずつ優勝をしたが、アマチュア時代の名声を覚えているファンらはそれに満足しなかった。それは朴も同様だった。朴は「それほど悪い成績ではなかったが、多くの方々がまだまだだと考えており、私もそうだった」と語った。
朴は今シーズン開幕後2大会で2、3位を占めた後、3月末に行われたメジャー大会のクラフト・ナビスコ選手権の優勝でピークを迎えた。朴は今大会の優勝を機にゴルフを見る目が変わったという。
「これまでは『このボールが入らなければどうしよう』『打てなかったらまたどんなことを言われるのだろう』という考え方を持っていた。負担感のためだった。しかし、ナビスコ優勝後から真にゴルフを楽しむことができた」。実力と根性に余裕まで生れれるようになった。
朴セリ(CJ)が22勝のうち10回も逆転勝ちをしたのに対し、朴祉垠は個人通産5勝のうち1回も逆転勝ちがない。しかし、今年出場した8大会のうち、5位内に入ったのが5回に上るほど調子がいい。このままならシーズン前に立てた3つの目標(メジャー大会優勝、今年の選手賞、賞金ランキング1位)の同時達成も夢ではない。
金相洙 ssoo@donga.com