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[社説]政権2期、出発からこの状態か

Posted May. 26, 2004 23:07,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、弾劾棄却後の対国民談話で、国政の安定を強調した。国政運営の安定的管理者として、民生や経済回復などの国政課題に邁進するという約束だった。しかしそのような約束は出端をくじかれ、政権2期のスタートから国政がぐらついている。

大統領権限代行体制が終わるやいなや首相権限代行体制が始まったことは、これを象徴的に示している。さらに、3省庁の改造人事が予告されてからも、新しい長官赴任は1ヵ月以上先延ばしにされるというもどかしい状況が演出されている。すぐにも辞任する長官の下では組職も揺れるしかない。弾劾棄却後のさわやかな出発を望んだ国民は、不安と失望を否めない。

盧大統領の責任が大きい。法と原則を破って無理な改閣をしようとしたために起こった結果ではないだろうか。特に次期「大統領候補群管理」に対する盧大統領の強い執着は、自らが強調してきた政府与党分離の原則とも食い違う。盧大統領は、弾劾棄却後に党政を掌握しなければならないという焦燥感から事を推し進め、問題を生み、それが結局国政の混乱をもたらしたのではないか、振り返らなければならない。

院内過半数を占めたヨルリン・ウリ党の姿も、情けないのは同様だ。国政を安定的に主導するよりも、次期大統領と結びついた権力闘争をしていると映っている。国政の優先順位をめぐり「民生」だとか「改革」だとか言って争っている姿も嘆かわしい。暮らしの問題よりも急がれる国事がどこにあるのか。

政治は予測が可能でなければならない。盧大統領と与党は、政権2期のスタート時点から混乱した姿を見せたことに対して反省し、国民に国政安定の信頼を植えつけなければならない。国政が安定してこそ経済再生も可能になるのではないのだろうか。