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一時帰国の金炳賢、またハプニング

Posted May. 27, 2004 23:05,   

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「金炳賢(キム・ビョンヒョン)が起亜(キア)で走ると…。」

尻と背中の痛みを漢方で治療するため27日、仁川(インチョン)国際空港を通じて一時帰国した金炳賢(25、ボストン・レッドソックス、写真)が、今回は故郷のチームである起亜行きを暗示する爆弾発言をして、一時、球団関係者らの携帯電話を忙しくさせた。

金炳賢は自分のトレード説に対する心境を問う質問に、「どこに行っても最善を尽くす。私は今まで野球だけをしてきた。起亜に行っても一生懸命走るつもりだ」と言った。彼はまた、「起亜で走るためには手続きが複雑だ」と言う質問に、「トライアウトをしてみなきゃ」と答えた。

これに対する起亜の反応は大歓迎。チョン・ジェゴン団長は、「金炳賢のようなスーパースターが我がチームで走ってくれるなんて、想像するだけでも胸がわくわくする。入団意思が確かで条件さえ整えていれば、門はいつても開かれている」と言った。

しかし、金炳賢の発言は実現可能性が無いと言っても過言ではない。まず、金炳賢は2年間、韓国球団に入団できない。1999年以後海外に進出した選手は、帰国後2年間は韓国での活動が禁止されるいるためだ。金炳賢は1999年2月、アリゾナに入団した。

また、起亜にも優先権がない。起亜はヘテ時代、金炳賢を1997年に高卒第2次優先新人として指名したが、成均館(ソンギュングァン)大に進学した金炳賢は2年後に米国へ行ったため、指名権は消滅した。したがって金炳賢は、8球団が成績逆順で選ぶ第2次指名ドラフトに出なければならない。

それに金炳賢は今年から2年間、1000万ドル(約120億ウォン)の莫大な年俸をもらうことになっている。これに相応する対価を支払ってまで、彼を迎え入れる韓国球団が果たしてあるのだろうか。結局、金炳賢の同日の発言は、もう一つのハプニングとして残されることになった。

一方、金炳賢は予想とは違って、大勢集まった取材陣を避けずに、「車で言うと、タイヤがパンクしてしまった状態だから、ボール・スピードが出るはずがない」と冗談を投げるなど、終始、和気あいあいとした雰囲気を演出した。



張桓壽  zangpabo@donga.com