公的資金を管理する政府投資機関の業務処理の甘さと、公的資金の支援を受けた不健全な金融機関のモラールハザードで、1兆ウォン以上の国庫が無駄遣いされていることが明らかになった。
監査院は、03年6月から10月まで財政経済部と金融監督委員会、金融監督院、預金保険公社、資産管理公社、そしてウリィ銀行など公的資金を注入した12の金融機関を対象に「公的資金の管理実態」監査を行った結果、計1兆760億ウォンの公的資金がいい加減に管理され国民の負担が膨らんだと、26日発表した。
監査院は同日、監査結果を発表し「公的資金を管理する資産管理公社と預金保険公社の管理運用不行き届きのため、8231億ウォンが浪費された」と指摘した。続いて「公的資金を支援された不健全金融会社のモラールハザードにより、8社の金融会社に2320億ウォンの公的資金が新たにつぎ込まれた」と述べた。
監査院の監査結果、公的資金の支援を受けた一部の金融会社は、最高135%まで社員の賃金を引き上げたことが分かった。
とくに資産管理公社は、不良債権の売却過程で関連規定をきちんと検討しなかったため、外国投資会社に727億ウォンの不良債権の管理手数料を支払い過ぎたことが明らかになった。
監査院は、01年4月から03年6月まで投入された公的資金27兆7000億ウォンと、回収済みの公的資金37兆5000億ウォンの管理実態を監査したところ、△不健全な企業債務の過剰削減に1194億ウォン△ずさんな公的資金回収約定締結による損失1008億ウォン△外国投資会社に対する手数料の過剰支払い727億ウォン△不良債権の廉価売却による損失371億ウォンを突き止めた。
監査院は、また公的資金を支援された不健全金融会社の1273億ウォン相当の隠匿財産を見つけ出し、回収の手続きを踏まえていることを明らかにした。
監査院は、△預金保険公社37件△資産管理公社25件△金融監督院11件△金融監督委員会4件の過ちを摘発し、問責3人、人事処置の通報5人、捜査および告発6件などの措置をとった。
崔永海 高其呈 yhchoi65@donga.com koh@donga.com