これから歯は噛むための道具ではない。歯がきれいならばほほ笑みも美しい。顔も目立つように明るくなる。
最近、歯医学界の大きな流れの一つが審美治療だ。黄色い歯は白く、悪い歯並びはきれいにする。生活に大きな支障がないのに敢えて高いお金を払って治さなければならないのかとも考えられる。しかし、歯牙のため思う存分笑うこともできない人々にこのような話は通じないだけだ。
▲白くまた白く〓口腔衛生が良くないか、抗生剤を濫用する。コーラ、コーヒー、チョコレートなどを好んで食べる。タバコをたくさん吸う。歯牙の色が遺伝によって決まったりするが、こんな生活習慣は歯を黄色くさせる。
定期的にスケーリングをすれば白い歯牙を維持することができる。しかし変色の程度がひどくて古かったら「睡眠美白治療」を受ける。「トレー」という器具を歯に付着して眠れば良い。寝ていれば器具から2〜4時間薬物が流れ出て色素分子を破壊する。普通2週間程度付着すれば効果が出るが、人によって8週間かかる場合もある。
この方法は安全で痛みがないという長所がある。ただ6ヶ月〜1年ごとにトレーをまた付着すれば変色を防ぐことができる。美白の歯磨きや付着する歯牙美白剤もある程度は効果がある。
美白治療中にはレモンジュースや炭酸飲み物、お茶、ワインを控えなければならない。冷たく感じることもできる。美白効果は歯牙のさきの部分が一番高くて歯ぐきの方が一番低い。
▲歯並びをきれいに〓歯並びが悪いと美的にも良くないが、虫歯や歯ぐき疾患、口臭など歯の健康にも悪影響を及ぼす。歯牙矯正は6〜9歳が多い。あごまで自然に矯正することができるからだ。大人になれば矯正期間が長くなって必要によってはあごの矯正手術を別途に受けなければならない不便さがある。それでも歯牙矯正を受ける大人は増えている。
矯正装置は2年程度付着しなければならない。装置を歯の外側に付ける「唇側校正」と内側に付ける「舌側校正」など2種類。このごろはあまり目立たない「矯正」が断然人気だ。「矯正」は1ヶ月程は発音するのに大変だが、すぐ慣れる。装置の材質も金属でプラスチック、セラミックスなどで多様になっている。
▲歯牙治療と美白を同時に〓虫歯があれば「レジン」で埋めて白い歯牙にする。1個当り20
〜30分程かかる。しかし堅くないため硬い食べ物をよくかめば擦れるか割れる場合もある。時間が経てば変色したりする。3〜8年程度維持することができる。歯牙表面を0.5mm程度削ってその上に薄い膜を付ける方法がある。「ラミネート」だ。「クラウン」は歯牙をぐるっと回りながら削った後、歯牙模様の構造物を上に丸ごと被せる方法だ。
この二つの手術の長所は歯の間の隙間があったり、歯並びが少し悪い場合短い時間で簡便に矯正することができるという。歯にくっついて定着する時間が10日程度かかる。また付けた物質のため黄色くなった歯が見えなくなり美白効果にも良い。
しかし、短所もある。ラミネートは薄い膜が落ちる恐れがあり、クラウンは歯ぐき炎症を起こすことがある。価格も負担になる。普通歯牙1個にラミネートは40万〜60万ウォン、クラウンは40万〜80万ウォン程度だ。
(アドバイス〓慶煕(キョンヒ)大学歯科病院保存科のチェ・ギョンギュ教授、三星(サムスン)ソウル病院歯科矯正科の景承ヒョン教授、延世(ヨンセ)大学歯科病院補綴科のシム・ジュンソン教授)
金相勳 corekim@donga.com