2軍で訓練中の千葉ロッテマリンズの李承鎏(イ・スンヨブ、28、写真)が4日から1軍に昇格されるものとみられる。しかし、1塁手ではなく左翼手に出場する可能性がある。
マリンズの2軍監督は2日、神奈川県川崎で行われた読売ジャイアンツとの2軍試合に先立って、韓国特派員とのインタビューで、「李承鎏が2軍でプレーするのは今日で最後」と明らかにした。
マリンズは3日1、2軍の試合がなく、4日からはマリンスタジアムで近鉄バファローズとの3連戦が予定されている。
同日、読売との2軍試合で目を引いたのは李承鎏が初めて左翼手で出場したこと。これはバレンタイン監督の指示によるものだそうだ。国内プロ野球で1塁を受け持った李承鎏はマリンズに入団した後、昨年度の1塁手ゴールデングローブ受賞者の福浦に押されて主に指名打者として出た。また、他の外国人打者のベニとフランコはそれぞれ左翼手と3塁手を受け持っていた。
しかし、李承鎏が2軍に降格させられてから、ベニは左翼手と指名打者、フランコは3塁手と左翼手に交互に出場している状況。バレンタイン監督は2人とも守備が良くなくて苦心している。このため、李承鎏を1軍に呼び戻しても指名打者にだけ拘らず、3人を交互に起用するという計画だ。李承鎏は指名打者の席まで保障してもらえず、さらに立地が狭くなった。
国内プロ野球では三星(サムスン)で1996年46回左翼手として出場するなど外野の経験がある李承鎏は、同日の試合に先立って、外野手訓練を受けた後、左翼手として出場して無理のない守備をやりこなした。二回浮いた球をキャッチして、安打のフェンス処理もうまくやりこなした。打席では6回、左フェンスを越えるソロー本塁打を放つなど3打数1安打1打点を記録した。
1軍36試合で打率0.233(129打数30安打)に5本塁打19打点と振るわなかった李承鎏は、2軍13試合で打率0.300(40打数12安打)に3本塁打12打点の好調な成績を出した。
金相洙 ssoo@donga.com