盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、4日午後ヨルリン・ウリ党の指導部と行った大統領府与党間のハイレベル会議で「与党—大統領府間の相互不干渉原則」を明言し、与党の一角で要求してきた大統領政治特別補佐職を廃止した。
盧大統領は、同日の会談で「党と国会の運営に対して不干渉原則を貫く方針であり、平党員として党を後押しはするものの、口出しはしないつもりだ。この過程でよけいな誤解を減らすため、大統領政治特別補佐職を廃止する予定だ。その代わりに、党もできるだけ大統領府の運営に不必要な論争や干渉を最大限に自制してほしい」と述べた。
盧大統領はまた「党が国会で全面的に大統領を支援するよう要求しないつもりであり、党と個別議員の判断に委ねる考えだ。大統領も時折国会で敗北を受け入れる準備ができている」と強調した。
同日、大統領政治特別補佐職が廃止されたことから、これまで党—大統領府間の橋渡し役をつとめてきた文喜相(ムン・ヒサン)大統領政治特別補佐役のポストがなくなり、今後、政府与党間、与党党・大統領府間の公式窓口はハイレビル与党・大統領府間協議のみ残るようになった。
これと関連し、盧大統領は「政策協議は、高位党政協議制度に従って行っていく。国務総理が主催する中で、関係省庁長官たちが出席し、重要な判断が必要なときには、大統領政策室に参加してもらう考えだ」と語った。ウリ党の辛基南(シン・ギナム)議長が「大統領と党議長、院内代表の会談を定例化しよう」と建議したことについては「いつでも用があって会いたいと要請されれば、格式ばらずに気楽に会うつもりだ」と『定例会談』要求を事実上断った。
金正勳 jnghn@donga.com