韓国外交通商部(外交部)は9日、大量破壊兵器(WMD)拡散防止に向けた世界的な協力計画である「WMDおよび関連物質の拡散に対処するためのグローバルパートナーシップ」に参加することを決めたと発表した。
「グローバルパートナーシップ」は02年6月、カナダで開かれた「G8(西欧先進7ヵ国+ロシア)首脳会議」で採択されたもので、主要事業は、参加諸国の基金に基づいて、ロシア内の化学兵器、退役潜水艦、兵器用核物質の廃棄、WMD計画に従事する科学者の再雇用などが進められる。
一方、潘基文(パン・キムン)外交部長官はこの日、米国が主導する「WMD拡散防止構想(PSI)」について、韓国が加入するかどうかの問題に触れ「PSIの目的と趣旨には積極的に同意するものの、北朝鮮の核問題と南北交流協力などに及ぼす影響を考えて、正式な立場を検討中だ」とし、留保的な姿勢を示した。
PSIは、公海や空中、陸上などで核や生物化学兵器または、その部品を輸送する船舶や航空機を、物理力を使って迎撃・捜索・封鎖するための国際的協力網を設けることであり、主に北朝鮮とイランなどを狙ったものだ。
夫亨權 bookum90@donga.com