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[社説]「漢拏山と白頭山の交信」

Posted June. 15, 2004 23:47,   

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昨日、西海(ソヘ、黄海)の北方境界線(NLL)近隣の海上で、韓国と北朝鮮海軍の艦艇の間で、1953年の休戦以来初めて、無線交信が実現した。「ここは漢拏山(ハンラサン)」と言って対話を試みた韓国側艦艇に「ここは白頭山(ペクトゥサン)」と北朝鮮側艦艇が応えた。西海で偶発的衝突が発生しないようにする南北の約束が、行動に移される歴史的瞬間だった。少数の南北軍人が参加した「作戦」だが、民族全体に、対話を通じて流血衝突を阻止できるという希望を与えた。

今日からは、南北が軍事分界線地域で、誹謗(ひぼう)と宣伝を中断し、明日にはスピーカなどの宣伝手段の除去を開始する。99年と02年に海戦が起った海が「疎通の舞台」に変わり、軍事力が集中した対峙地域で、相手を刺激する行為を放棄する逆説的な変化が進められているのだ。今日が6・15共同宣言4周年という事実も意味深い。

4年前の南北首脳会談は、和解に向けた大きな一歩だった。首脳会談後、南北の間に多くの変化が生じたが、あの日の感動には及ばない。人的・物的交流が増えて、平和共存の可能性も見受けられるが、南北の指導者が会って和解の握手をした象徴性を超えるには、はるかに力不足である。

多くの変化にもかかわらず、残念に思わざるを得ない理由は、南北が依然として心を開くことができない現実のためだ。6・15共同宣言で約束した金正日(キム・ジョンイル)総書記のソウル訪問が実現できていないのが、代表的な例である。南北関係の画期的な進展のためには、第2回南北首脳会談を妨げる大きな障害である核問題解決が先行しなければならない。金大中前大統領が、多くの難関を経て平壌行きを選んだように、金総書記も答礼訪問の約束を守るために、核放棄の決断を下すべきだろう。

南北の軍が成した変化が、再跳躍の契機にならなければならない。実務レベルの小さな和解と首脳レベルの大きな和解が平行されたなら、韓半島の平和はより速やかに達成されるだろう。西海で実現した「漢拏山と白頭山の交信」が、南北軍の核心部、ソウルと平壌の指導者の対話につながることを願う。