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[オピニオン]上海vsソウル

Posted June. 17, 2004 22:21,   

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「上海の18階以上の高層ビルは、現在3700軒にのぼります。これは、日本全国の18階以上のビルを全部合わせた数よりも多い数です」。上海都心を走るバスの中で、経済状況を説明する市政府関係者の顔には自信が満ちていた。それもそのはず。一例として、捕東国際空港と上海市内を結ぶリニア・モーターカーに乗った韓国記者が皆感心したほどだから。02年12月末に開通したこの列車は、最高時速430kmで、30kmをわずか7分で走る。

◆最近、韓国記者10人が、中国外交部の招請で北京や吉林省などを視察した。中でも中国の変化を最も実感させられたのは、やはり上海だった。あちこちにそびえ立つ摩天楼は、「天地開闢のようだ」という北朝鮮の金正一(キム・ジョンイル)総書記の言葉を思い出させた。しかし、深刻な電力不足の中でも、宣伝用に夜間の誰もいないオフィスに電気をつけておく理不尽な行政、大陸各地から上海に移住する人を選抜する「総合素質評価制度」などでは、依然として国家統制の要素が強く感じられる。要するに、上海は新しいものと古いもの、資本主義と社会主義、市場と国家が入り混じっている姿だった。

◆韓国と中国の将来に対しては見方もまちまち。北京で会った金夏中(キム・ハジュン)駐中大使は、「中国の発展速度が速いというが、韓国がこれに脅威を感じる必要はない」と語った。他のどの民族よりも中国人と親しみやすい韓国人の特性を活かせば、中国の成長から実利を得ることができるという話だ。しかし、上海に進出している韓国大企業の関係者は、「韓国の状況を見ていると心配せざるを得ない」と話した。韓国の10分の1に過ぎない賃金水準に、労働条件の調整や解雇まで自由な労働市場一つを見ても、両国間の企業環境の違いは明らかだという。

◆仁川(インチョン)国際空港からソウル市内までの所要時間は最短でも1時間以上だ。上海の7分に比べれば10倍程度かかる。今後この差が両国の経済発展の格差を比べる例としてよく挙げられるのではないか心配だ。そうなる前に、これからはみなが本当に気を引き締めなければならない。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com