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「ガン闘病の父に捧げる」奉重根が先発初勝利

「ガン闘病の父に捧げる」奉重根が先発初勝利

Posted June. 21, 2004 22:45,   

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マウンドに立った彼の目には悲壮感が漂っていた。

1年近く病魔と闘っている父親を思い浮かべ、絶対負けないと誓った。念願の勝利を収めた彼はすぐに父親に電話をかけた。この日、米国はたまたま「父の日」。

親孝行な奉重根(ボン・ジュングン、シンシナティ・レッズ、24)がガンで闘病している父親に生涯初の先発白星を捧げた。奉重根は21日、ブッシュ・スタジアムで行われたセントルイス・カージナルスとの遠征試合に先発登板し、6回を投げ、24打者を無失点で封じ込めた。

デビュー以来4回目、今季3回目にして初めて味わう先発勝利で、韓国人左腕投手としては1号となる。今季1勝1敗。7.71まで上がった防御率は4.70に下がった。

7回の打席で代打と交代された奉重根は、試合終了後、ソウルに国際電話をかけた。昨年11月に大腸ガンの手術を受け、先週再手術を受けた父親の奉ドンシクさん(62)の容態が気になったのだ。父親は酸素呼吸器をしていて声がうまく出なかったが、「大変だったろう。よくやった」と喜んでおり、奉重根は「身体はどう」と泣き声になった。母親の金スクチャさん(60)は「息子が毎日お父さんの安否を聞いてくる。その息子のためにも元気になってほしい」と目頭を熱くした。

奉重根は1回、二人の打者から三振を取って気持ちよい出発をした後、落差の大きいカーブとチェンジアップでカージナルスの強打線を制した。

レッズのケン・グリフィJr.は5−0でリードした6回、通算500号の本塁打(歴代20番目)を放って奉重根を援護。レッズが6−0で完勝した。



金鍾錫 kjs0123@donga.com