Go to contents

金鮮一氏の無事帰還を訴える各界の動き

Posted June. 23, 2004 23:42,   

한국어

イラクで拉致された金鮮一(キム・ソンイル、34)さんの生死が確認されていない22日、市民やネチズンに市民団体が声を合わせて金氏の「無事生還」を祈った。

▲市民の反応〓全国大部分の鉄道駅、空港、高速バスターミナルなどでは多くの市民と旅行客がテレビの前で、金氏拉致事件の速報に関心を傾けている様子だった。ソウル駅に来ていた金ヨンジュン(33、会社員)さんは、「このところ『ユーロ2004』が話題だったが、昨日からサッカーの話をする人は一人もいない。イラク武装勢力が決めた時限も過ぎたというが、ただ無事で生きていてほしい」と話した。

詩人であり生命活動家でもある金芝河(キム・ジハ、63)さんも記者との電話で、「金鮮一さんの早期解放を願う心は全ての国民が一緒だ。政府の迅速で適した対応を望む」と話した。

小説家の李文烈(イ・ムンヨル、56)さんも、「なにより金氏の無事帰還を願う。このことで韓国とイラク両国に不要な感情の拡大再生産が起きてはならない」と訴えた。

▲ネチズンの反応〓国内のインターネットポータルサイトには事件が報道された直後から、金氏の安危を心配する文章が絶え間なく書き込まれ続けている。いくつかのサイトでは「リプライ(Re)に『1004(チョンサ、「天使」と発音が同じ)』をつけて一緒に祈願しよう」という文章が書き込まれ、数え切れないほどの「1004Re」が続いている。

また、アルジャジーラ放送のホームページ(aljazeera.net)の掲示板は国内ネチズンの文章が殺到して閉鎖された。一部の国内サイトでは英国のある出版社のインターネットホームページ(aljazeera.com)をこの放送局のホームページと混同し、間違って紹介したため大騒ぎになった。

▲市民団体の動き〓365の市民団体による「イラク派兵反対非常国民行動」は22日、大統領府前で二日連続記者会見を行なって、「派兵によって韓国とイラクとの間で生じかねない敵対感情を終息させる決断を促すため、大統領との面談を要請する」と明らかにした。

「イラク平和ネットワーク」は日本の平和活動家の高橋健吉さんの電子メールを公開し、金氏の無事帰還およびイラクの平和を祈った。日本人拉致事件の時も活動した経歴を持つ高橋さんは、「日本の市民団体は金氏の解放に向けて何でも手伝う」という内容の文章を送ってきた。

▲イスラム教徒も同じ声〓22日、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)のイスラム聖園で会ったイスラム教徒も金氏の拉致について「ありえないこと」と憤慨し、金氏の生存を祈った。

韓国で働いて2年目になるバングラデシュ人のラシード(30)さんは、「本当のイスラム教徒ならそんなまねをしてはいけない。この事で韓国人とイスラム教徒の関係がぎこちなくなるのではないか心配だ」と話した。

しかし、イスラム教徒らは万が一でも起こるかも知れない事態に備えて、気をつけている様子も明らかだった。韓国外国語大学中東研究所の崔真栄(チェ・ジンヨン)教授は、「イラク出身の知り合いにもしものことがあるかも知れないから、できるだけ外出を控えるように言っている」と話した。

▲金氏の同窓生の反応〓金氏が通っていた韓国外国語大学アラビア語科の同門会は22日、「金鮮一同門無事帰還のための訴え文」を作成して大統領府と各政府機関に送った。

アラビア語科学生会長のオム・テヨン(23)さんは、「他校のアラビア語科学生会と共にアラビア語の声明文を発表する。金氏を拉致した武装団体に道義的責任を問い、世界平和のために金氏の帰還を決定してほしいという内容になるだろう」と話した。