AP通信のテレビ媒体であるAPTNが24日に公開したビデオテープには金鮮一(キム・ソンイル)さんが先月末拉致された直後、審問を受けている姿が録画されている。
ビデオで、金さんは名前と生年月日(1970年9月13日)を明らかにした。これを根拠に身元確認をしたら出入国の状況と所属企業、イラク内所在を迅速に把握することができたと考えられる。
この日、公開されたビデオテープにはAP通信が報道した内容の中で一部が含まれておらず、APが全体内容を公開しなかったものとみられる。
AP通信によれば、金さんはビデオで出生地(釜山)とともに「3日前に米軍キャンプに枕とサングラスを配達した」と明らかにした。現在の職業(米軍軍納)はもちろん、拉致時点までも推定することができるところだ。これをもとに撮影時点は6月2日が確実視される。
金さんは自分が仕事をしていたカナ貿易の元請け会社の社名である「BODY GLOVE」が白楕円の中に書かれてある黒のティーシャツを着ていた。
短い髪にこぎれいな姿で、引き続き落ち着いた表情だったため、殺害される直前アルジャジーラテレビに公開されたときの憔悴しきった姿とは対照的だ。
審問は画面には映っていない一人の男が質問して、金さんが答える形で続いた。金さんは拉致集団の機嫌を取るためだったか、米国に対する反感を露骨に現わしたりした。次はAPTNが公開した約3分程度の動画内容。
金影植 spear@donga.com