30日午前、北朝鮮の小型漁船1隻が北方境界線(NLL)を越えて南下したが、韓国と北朝鮮が最近合意した西海(ソヘ)艦艇間のホットラインがまともに稼動しなかったことが明らかになった。
合同参謀本部は同日「午前7時15分頃、北朝鮮の動力漁船1隻が延坪島(ヨンピョンド)近くの海上で漂流するNLL南方0.3マイル(約550m)を越えてきた」とし「我が海軍艦艇は、この事実を知らせるために国際商船共通周波数網で北朝鮮側の艦艇に連絡を取ったが、回答がなかった」と明らかにした。
海軍は漁船にいた北朝鮮民間人3人が「霧のため航路を失って韓国側の海域に入ってきた」と説明したため、彼らに携帯用の羅針盤を提供した後、北朝鮮側に帰るように導いた。
この過程で、韓国側の艦艇は最近、南北が合意した国際商船共通周波数で北朝鮮側の艦艇に3回交信を試みたが、交信が出来なかった。
合同参謀本部は△北朝鮮側の艦艇が国際商船共通周波数の有効距離である14kmの外にあったか、△国際商船周波数を消しておいた可能性、△私たちの交信信号を聞いてからも、わざと回答しなかった可能性などがあるものと推定している。
南北は先月12日、西海上で双方の艦艇の偶発的な衝突を防止するために衝突憂慮のある状況では国際商船周波数を利用して艦艇間で交信することで合意、先月14日には実際交信訓練を行った。合同参謀本部は30日、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)で開かれた南北将官級会談の第2回実務協議で北朝鮮側と今度の交信失敗の原因及びこれからの改善策などについて議論した。
崔虎元 bestiger@donga.com