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高校野球MVPもプロでは指名なし 徳寿情報高のチェ・ヒョンホ

高校野球MVPもプロでは指名なし 徳寿情報高のチェ・ヒョンホ

Posted July. 04, 2004 23:03,   

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直球の最高球速はわずか134km。しかし、瀧の水のように落ちるカーブとシンカー、ストライクゾーンをかすかに通りながら打者の外側に逃げるスライダー、それに鋭い制球力まで…。

2日に閉幕した第58回黄金獅子旗全国高校野球大会(東亜日報社・大韓野球協会共同主催)の決勝戦。大会最優秀選手に選ばれた徳寿(トクス)情報高のサイドアーム・エースのチェ・ヒョンホ(18)のボールは、イニングが重なるほど威力が増した。3回までは奪三振なしに4安打を許したが、残りの6イニングで6三振を奪い、1安打1四球無失点で大会初の完封投げ。自分を指名してくれなかったプロ球団に対して無言の抗議をしているようだった。

チェ・ヒョンホは黄金獅子旗でチームの5勝中4勝をけん引し、平均自責1.06を記録したことをはじめ、4月の大統領杯でもチームを準優勝に導いたが、先月30日実施されたプロ野球新人2次ドラフトで指名を受けられなかった。

球が遅い上、小柄(179cm、80kg)という理由からだった。LGスカウトのチョン・ソン氏は、「変化球と制球力が見事で野球センスにも長けているが、これといった特徴がないのが短所だ。円光(ウォングァン)大学のサイドアーム投手ソン・サンジョンを指名できたため、チェ・ヒョンホの指名をあきらめた」と説明した。

しかし、まだ18歳のチェ・ヒョンホの胸にはプロにそっぽを向かれたのが一生忘れられない心の傷になった。彼は、「LGが選んでくれると思っていたが、まだまだな部分が多いようだ。決勝戦でもっと頑張りたいという気持ちができた」と、惜しさを示した。

現在、チェ・ヒョンホがプロに入団できる道は公開テストを通じて申告選手、いわゆる練習生になることだ。韓火(ハンファ)のチャン・ジョンフンと斗山(トゥサン)のびっくりスター、ソン・シホンらが歩んだ道だ。しかし、徳寿情報高のチェ・ジェホ監督はこれに対して否定的な立場を見せている。チェ監督は、「将来が不透明な練習生になるよりは大学に進むことを勧めている」と話した。

チェ・ヒョンホも、「建国(コングク)大と話が進行中だ。ボールのスピードを引き上げて4年後には堂々たる姿でプロに入団する」と唇をかんだ。



張桓壽 zangpabo@donga.com