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輸出までも…「最後の頼み」も下半期は大幅鈍化 政府が分析

輸出までも…「最後の頼み」も下半期は大幅鈍化 政府が分析

Posted July. 06, 2004 22:24,   

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韓国経済の唯一の「けん引役」となっている輸出の好調が、今年の下半期から大きく鈍化するという分析が相次いで出ている。内需の回復が当初の予想より大きく遅れている状況下で、輸出の伸び率まで低下する場合、経済成長率に大きく響きかねない見通しだ。

6日、産業資源部(産資部)がまとめた「下半期の輸出入展望」報告書によると、設備投資の低迷で輸出量が伸び悩んでいる上、原油高による世界景気の冷え込み、中国の引き締め政策と米国の利上げなどを受け、第4四半期(10〜12月)の輸出の伸び率が鈍化するものと分析された。

これに、昨年9〜12月の輸出業績が好調を極めていたので「前年同期比」と集計される今年の輸出の伸び率が鈍化する「技術的な反落」も予想される。

これを反映するかのように李熙範(イ・ヒボム)産資部長官は、最近あるインターネットメディアとのインタビューで「上半期に38%に達していた輸出の伸び率が下半期には一桁に低下する恐れがある」と述べた。

米国の投資会社であるモルガン・スタンレーのアンディシエ・アジア太平洋首席エコノミストは先月末、全国経済人連合会会館で開かれた講演会で「米国の利上げが中国にもっとも大きな打撃を与え、それが中国向け輸出依存度の高い韓国経済に短期的に跳ね返るだろう」と指摘した。

欧州系の投資銀行であるUBSも最近出した報告書で「韓国の輸出はそのうち頭打ちになり、これは家計収入の減少と雇用拡大の鈍化につながる」とし、今年の経済成長率の見通しを従来より0.2ポイント低い5.1%とした。

また、韓国貿易協会の調査によると、第2四半期(7〜9月)の輸出景気判断指数(EBSI)は、123.8で、第2四半期(4〜6月)に続いて2四半期連続減となっている。

輸出の伸び率の鈍化が確実視されていることから、下半期の経済が上半期より厳しくなりかねないという見方も出ている。

大信(テシン)証券の権赫夫(クォン・ヒョクブ)研究員は、「輸出の伸び率の鈍化による成長率の低下を消費と投資の増加率が埋め合わせてくれなければならないが、今の状況ではそのメドも立っていない。第1四半期(1〜3月)の成長率が5.3%となったが、下半期には5%を下回る可能性が高い」と予測した。

それに対し、中央銀行・韓国銀行調査総括課の張鏜(チャン・ミン)次長は「輸出の伸び率が低下しても、輸出額自体は今年の目標値を越える見込みだ。消費と投資が少なくとも昨年の水準より低下しさえなければ、輸出を中心にした年間5%台の経済成長は見込める」と述べた。



高其呈 koh@donga.com