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朝露修好通商條約原本が公開される

Posted July. 09, 2004 22:28,   

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朝鮮と帝政ロシアの外交関係樹立120周年を迎え、ロシア外務省が8日、傘下文書保管所に所蔵されていた韓国関連古文書40点あまりを公開した。

ロシア外務省はモスクワ駐在韓国外交官とマスコミの特派員などを外交博物館に招待して同資料を見せ、北朝鮮側にも別途公開した。近いうちに関連資料集がモスクワ国際関係大から出刊される予定だ。

公開された資料には、1884年7月7日に締結された朝露修好通商條約原本(写真)など両国間文書と各種書信、そして朝鮮駐在ロシア公使館と本国政府との間で取り交わされた電文や訓令メモなどが含まれている。

修好通商條約文は2000年、韓ロ修交10周年を記念してソウル国立現代美術館で開かれた展示会を通じて既に公開されたことがある。しかし、一部資料は今回初めて公開され、韓ロ関係史研究だけでなく、19世紀末の韓半島の情勢をもうかがえる史料的価値があると評価される。

特に、1885年から10年以上、朝鮮駐在公使を勤めたベベルの活動ぶりが盛り込まれた資料などが目を引く。朝鮮との修交を主導したベベル公使は巧みな外交手腕で、朝鮮政府の中に親ロ派を作るなど、大韓帝国末期、外交の中心に立っていた人物だ。

資料の中には1895年、高宗(コジョン)がロシア・ニコライ皇帝に、「ベベル公使が朝鮮にもっと勤められるようにしてほしい」と要請する手紙もあり、彼に対する朝鮮(チョソン)王室の信任が厚かったことをうかがわせる。1896年、俄館播遷(アグァンパチョン・高宗と太子がロシア公使館に避難した事件)がベベル公使の緻密な計画下で進行されたことを示す資料もある。当時、彼が本国に送った秘密電文には、兵力派遣要請とロシア水兵の漢陽(ハニャン・朝鮮時代のソウルの名称)到着報告、俄館播遷成功報告などが盛り込まれている。高宗は1897年、ニコライ皇帝に手紙を送り、ロシアが自分を保護してくれたことに感謝した。俄館播遷の成功で親ロ内閣が組まれ、各種利権がロシアに渡された。今回公開された咸境道慶源(ハムギョンド・ギョンウォン)の砂金採鉱権をロシアに委譲する内容を盛り込んだ韓国語文書をみれば、そのような状況がよく分かる。



金起顯 kimkihy@donga.com