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[オピニオン]恥を教えましょう

Posted July. 12, 2004 22:35,   

한국어

先週末、家族と久しぶりにミュージカルを見に行ってとんでもない目にあった。隣りの座席に座った青年が始終、素足を前の座席の後部に付いている液晶モニターに乗せ、公演に集中することができなかったためだ。3時間の間、文化の香りでなく、足の匂いを嗅いだわけだ。腹が立ち、途中で外に出たかったが、かろうじて我慢した。幸いに青年は思ったほど話の通じない人ではなかったようだ。公演が終わった後、ロビーに出て、控え目に文句を言うと、顔を赤くした。公演途中、彼を制止できなかった私自身がもっと情けなかった。

◆先日、他の公演場でのことだ。2階の一番前の席だったが、隣りの座席の若い女性が欄干にオペラグラスとパンフレット、カメラフォーンをずらっと並べたのが不安に思えた。公演途中、2階から品物が落ちて、下の階の観客たちがびっくりすることを目撃したことがあったからだ。しばらくとまどった後、「パンフレットなどが下に落ちるかも知れないから、座席の下に置いた方が良いのでは…」と言ったが、不愉快そうな顔をされてしまった。彼女は公演の途中、遠慮もせずカメラフォーンで写真まで撮った。

◆この前、あるレストランでのことだ。冷房のため室内の窓を全部閉めておいた狭い空間で、老若男女30人あまりがぎっしりと座って美味しく冷麺を食べているところ、先に食事を終えた隣のテーブルの20代の女性がタバコを吸い始めた。隣近座席のお年よりたちが空咳をしながら止めるよう無言の合図をしたが、彼女は気づいたふりもせず、ゆっくりとタバコを吸い終えた。タバコの煙のため冷麺の味までまともに感じられなかった。だが、誰も彼女の喫煙を制止できなかった。男性だったら多分文句を言われたはずだ。

◆公演場とレストランだけではないだろう。地下鉄、図書館、バスの中のような公共場所はもちろん、インターネット・スペースにまで恥知らずの言行が蔓延している。一言で、韓国社会全体が「恥知らずの社会」になりつつあるようだ。恥が何なのかを分かる人は、それでも改悛の余地があるが、そうでない人は本当に救済不能だ。朴婉隺(パク・ワンソ)先生の小説の題目「恥ずかしさをお教え致します」のように、国家レベルでキャンペーンでもしなければならないのか。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com