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[オピニオン]国語を整えるキャンペーン

[オピニオン]国語を整えるキャンペーン

Posted July. 20, 2004 22:36,   

한국어

日帝による強制占領期の3大天才の一人である碧初洪命憙(ビョクチョ、ホン・ミョンヒ)が書いた小説『イム・コックジョン』はハングルの宝庫だ。李孝石(イ・ヒョソク)が「朝鮮語彙の一大語海」と評価し、ハン・ソルヤは「千冊の語学書を読むことより良い」とほめたてた。近来では金周栄(キム・ジュヨン)と故李文求(イ・ムング)もハングル駆使に長けていた。国語辞典を引きながら彼らの本を読む楽しさは、英語辞典を引きながら英文学の原書を読むそれとは比べ物にならない。

◆東亜(トンア)日報が最近国立国語研究院、東亜ドットコム、ケイティ文化財団と展開している「国語を整えるキャンペーン」が大きな反響を呼んでいる。「リップル(reply)」という用語を「デッグル」、「ダプグル」、「ドッグル」(返事という意)のようなハングルに切り替えて定着させるなど、不要な外来語をハングルに切り替えていく外来語純化キャンペーンだ。「みんなが参加してハングルを整えよう」サイト(www.malteo.net)と東亜ドットコム(www.donga.com)を通じて外来語に代わるハングルを提言し、国語研究院がその中からいくつかを選んでネチズンの投票で当選作を決める。

◆初めての純化対象として「ウェルビング(well-being)」を公募した結果、104件の提案が届いた。国語研究院がこの中から、「チャムサリ」、「トゥンシル」、「ジャルサリ」、「ヘンボクチャッギ(幸せ探し)」、「クムビッ(金色)」などの候補作を絞り、オンライン投票にかけた結果、「チャムサリ」が47%の支持を得て1位を占めた。2番目の純化対象である「スクリーンドア(screen door)」の場合、「サルピムン」、「チャダンムン」、「ウルタリムン」、「アンジョンムン」、「アンジョンダム」、「アンジョンウル」など300件余りの提案が届いた。当選作の第一提案者は盛りだくさんの賞品と共に、後日純化した用語が広く使われて辞書に載れば、名前が掲載される栄誉を得ることになる。

◆世界的な権威を誇る英国のオックスフォード大辞典には「詩調」、「両班」、「ハングル」、「キムチ」、「テコンド」、「オンドル」、「マッコリ」など12の韓国語が載っている。計35万単語が収録された最新改訂版には「タマゴッチ」、「ミレニアム・バグ」、「マウス・ポテト」のような1970年代以後の各国の新造語2000語余りが収録されている。個人がハングルに純化した外来語が国語辞典はもちろん、外国の有名辞典に収録されれば、それこそ「家門の栄光」ではないか。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com