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[オピニオン]米副大統領

Posted July. 21, 2004 22:43,   

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世界最強国である米国の大統領候補1順位であり上院議長を兼ねる副大統領は18万1400ドルという年俸だけを考えれば、優秀な中小企業の最高経営者水準に過ぎない。それでも米副大統領の役目と地位がつまらないと思う人はいない。しかし、副大統領の地位が最初から今のようにすごかったわけではない。初代・副大統領であるジョン・アダムスは副大統領を「人間の頭で考え出した一番つまらない席」と言ったという。

◆米国で副大統領を今のように大統領候補が指名した候補を投票で選出したのは1804年の修正憲法12条が制定されてからだ。3代までは正副大統領の候補が別にいなかった。選挙人団が2票ずつ投票権を行使して最多得票者が大統領に、次点者が副大統領に選ばれた。このために2代大統領と副大統領は所属政党が違った。副大統領の多くの役割の中の一つは未来の大統領候補と言える。大統領の死亡で大統領職を受け継いだ副大統領が8人、選挙で大統領に当選した副大統領が5人だったという歴史的事実がこれを裏付ける。

◆副大統領がスポットライトを浴びるのは、候補に指名されてから全国党大会で受諾演説を行うまでだ。米国で最近、最も話題になっている人物は民主党の副大統領候補に指名されたジョン・エドワーズ上院議員と最終の投票用紙に名前が上がるかをどうかをめぐって関心を集めているディック・チェーニー副大統領であることもこのためだ。副大統領候補は一般的に得票を考慮して、大統領との出身地域や理念を按配する場合が多い。他の理由で指名される場合も少なくない。エドワーズ候補は地域按配の例だが、チェーニー副大統領は多様な国政経験が考慮された。

◆副大統領制の長所としては後継者問題と関連して、ある程度予測可能な政治に役に立つという点と大統領をしっかりサポートするように、国民が選んだ2人者があるという点だ。韓国には自由党政権のときまでにあった副大統領制が4・19革命と5・16軍事政変を経て廃止された。副大統領は消えたが、歴代政権には選出も検証も経ていない2人者は多かった。韓国にも大統領を豊かな国政経験で手伝うことができる、選ばれた2人者があったらどうかと考える。

ワシントン=権順澤(クォン・スンテク)特派員 maypole@donga.com