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平行線をたどる地下鉄の労使交渉 スト長期化への憂慮

平行線をたどる地下鉄の労使交渉 スト長期化への憂慮

Posted July. 21, 2004 22:42,   

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ソウル、釜山(プサン)、仁川(インチョン)、大邱(テグ)の4大都市の地下鉄労組が21日午前4時を持ってストに突入したが、各自治体が非常輸送システムを開始し、地下鉄の運行は正常に行われた。

しかし、一部の地域では地下鉄の運行間隔が増えた上、アナウンスがきちんと流れず、市民たちはちょっとした不自由を強いられた。

ソウル地下鉄公社は、同日人事委員会を開き、ホ・ソプ委員長など、労組の幹部25人を職位解除する一方、これらを関連法の違反と業務妨害の容疑で警察に告訴した。

また、検察は今回の地下鉄ストを不法と位置づけ、ソウルと仁川の3つの地下鉄労組の指導部に対し、逮捕令状を出す方針を明らかにした。

李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長は、同日労組の業務復帰を促す声明を出している。

▲「大きな不便は感じなかった」〓スト初日の21日、ソウルと仁川の地下鉄は通常通り正常に運行された。

ソウル市は「地下鉄公社4030人、都市鉄道公社2488人など、計6518人の非常人材を現場に送り込んでおり、21日双方の労組員1万5000人のうち、50%くらいが業務に戻っている。」とし「当分の間、正常運航に問題がない」と説明した。

ところが、一部の区間では人手不足による問題点も露呈した。

4号線に乗ってソウル駅へ向かっていた金氏(65・女)は「アナウンスが流れておらず、老人にはやや不便だった」と述べた。

釜山の地下鉄も非常運転要員438人を緊急投入し、正常に運行されていたが、西面(ソミョン)のチャンサン駅などで、シルバー切符の販売がずれ込むなど、一部の業務に支障が生じた。

大邱の地下鉄の場合、輸送分担率が4.3%と低く、中高校の大部分が夏休みに入った上、ストのニュースがすでに知りわたっており、これといった支障をきたさずに済んでいる。

▲ストの長期化憂慮〓ソウル地下鉄公社(1〜4号線)と都市鉄道公社(5〜8号線)の労組は21日午後、労使間の実務交渉を再開したが、双方の溝が埋まらず折り合いのめどは立っていない。

釜山の地下鉄の労使も同日午後、交渉を再開したが進展が見られず、仁川と大邱の地下鉄は同日労使交渉すら行わなかった。

5つの地下鉄の労組の連帯である軌道連帯のナ・サンピルスポークスマンは「今回のストは、会社側の意思にかかっている。20日労組が提示した見直し案を持って会社側と交渉を続けるつもりだ」と述べた。

これと関連し、ソウル地下鉄公社の関係者は、いったん現在の人材で運営し、労使が共同で人材派遣会社に依頼し、11月までに人材補充問題を解決する方策を提示した。