いよいよ夢の舞台に向けて発つ。
10代のバスケットボール有望株、金ジンス(15・サムイル中3年生・センター)。韓国の中学舞台でトップに上がった彼が、先進バスケットボールを学ぶため留学の途に出る。米ロサンゼルス近郊のモントクレオ高校9年生に入学するため、27日、出国するのだ。1年間、約2万ドルの学費を免除してもらえる奨学生として入学許可を受けた。韓国選手の米高校舞台進出は金ジンスが初めてだ。
最初、アテシア高校、ウインドワードスクールからラブコールを受けた金ジンスは、ビザ取得問題で私立のモントクレオ高校に最終進路を決めた。同校は1956年開校した伝統ある学校で、男子バスケットボール部は地域リーグでこの12年間、6回も優勝した強豪。
金ジンスは寮に泊まりながら、ウエートトレーニング施設まで取り揃えられたジムで、先進バスケットボール技術を体系的に指導してもらうことになる。
金ジンスはこの間、米留学を準備するため、英語と数学の課外授業を受けてきた。また、京幾道水原(キョンギド・スウォン)の家からソウル江南(カンナム)のあるスポーツセンターまで電車で通いながら、毎日3時間ぐらい体力を鍛えてきた。
金ジンスは、「実際に米国へ行くことになったのかと思ったら、やや心細くもなるが、一所懸命努力して立派な選手になるつもりだ」と言った。
金ジンスの最終目標は米プロバスケットボール(NBA)進出。中学先輩である河昇鎮(ハ・スンジン、ポートランド・トレイルブレイザーズ)のように、NBAに挑戦して成功したいという。「この間、韓国へ来た昇鎮先輩に会いましたが、羨ましかったです。いつかは私も必ず先輩のようになりたいです。」
身長2m3で、まだも背が伸びている金・ジンスは昨年、サムイル中学を3冠王に導き、今年にも協会長旗優勝に続いて、少年体育典3連覇の主役だ。正確なシューテング能力で1試合当たり30点近い得点を上げた。長身なのにスピードが早い。米国では自分の羨望の的でもあるケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)のようにフォワードを任されるとみられる。
米高校からスカウト攻勢まで受けた金ジンスは9月、インドで開かれるアジア青少年選手権大会の韓国代表選抜が有力な状態。金ジンスが太極(テグク)マークを付けるようになれば、史上初めて中学生代表となる。大韓バスケットボール協会の金テファン強化委員長は、「金ジンスが試合する姿を見たが、高校チームに入れても全く問題ないほどだ」と代表抜擢可能性を示唆した。
金ジンスは、「代表に選ばれたら、いつでも飛んでくる。中国を破るのに先頭に立ちたい」と言った。
金鍾錫 kjs0123@donga.com