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[社説]与党が「敗家亡身」することがある

[社説]与党が「敗家亡身」することがある

Posted July. 26, 2004 22:12,   

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ヨルリン・ウリ党の辛基南(シン・ギナム)議長の「敗家亡身(身代をつぶし身を滅ぼすこと)」発言は、国と政治の格をもう一度考えさせる。辛議長は「我が大統領と(ウリ)党に全面戦争の勢いでけんかを売ってきて、敗家亡身した政治家と政治勢力が多い」と話した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権のアイデンティティを取り上げたハンナラ党の朴槿惠(パク・グンへ)代表を狙っての発言だ。その是非を問わず一言で浅薄な発言と言わざるを得ない。

政治リーダーの言葉には品位と重みが感じなければならない。相手の批判に常識的かつ論理的に対応すべきことは基本だ。「敗家亡身」発言にはこうした基本どころか、相手を認めない独り善がりと傲慢に満ちている。与党議長の認識がこのように歪曲されて偏っては相生政治は口だけに過ぎない話だ。

与党が朴代表に維新(ユシン)体制での独裁など朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の過去史について謝罪するよう圧迫するのも同じだ。これは朴代表が政治的判断によって自ら決める問題であって「連座制」式に公然と非難しながら、ああしろこうしろと言える事ではない。朴代表は父親問題の直接当事者ではないじゃないか。

野党代表にできる当然の政権批判を「色彩論」に責め立てるのも理性的な議論構造を閉ざしてしまうことだ。「色彩論」だの「逆色彩論」だのという攻防そのものはすでに廃棄して当然の過ぎ去った時代の遺物だ。与党は問題を提起した野党代表を糾弾するのではなく、政権のアイデンティティを明確に表明すればいいのだ。

ウリ党は昨日「今は国民生活を優先し、経済を立て直すために与野党が力を合せるべき時期」(千正培院内代表)と話した。しかし、他方では党の議長が「敗家亡身」を強調する。このような形の「二重プレー」では野党はもちろん、国民の信頼を得ることができない。与党に対する国民の支持度がますます低下するのは信頼できないからだ。このままではウリ党がむしろ「敗家亡身」することがあるということを考えなければならない。