北朝鮮警備艇による西海(ソヘ、黄海)上の北方境界線(NLL)侵犯で、南北艦艇間の交信内容や北朝鮮の電話通知文を一部マスコミに流した合同参謀本部の朴勝椿(パク・スンチュン、陸軍中将)情報本部長が26日、退役の意思を明らかにした。
国防部の南大連(ナム・デヨン)報道官は、会見を通じて「朴本部長が今日、『軍統帥権者である大統領と軍全体に迷惑をかけたことに責任を痛感する』と述べ、自ら退役を表明した」と話した。
このため、鉠永吉(チョ・ヨンギル)国防部長官は、朴本部長を補職解任し、情報本部のチョン・ヨンソプ軍事情報部長(陸軍少将)を職務代理に任命した。
朴本部長を調査してきた国軍機務司令部(機務司)は、朴本部長がマスコミに流した軍事情報は軍事機密でないと判定したが、軍事情報の外部発表の手続きなどを規定した軍事保安施行規則、国防公報規定、軍人服務規律の3つの違反にあたると結論を下した。
国防部は同日午前、機務司の調査結果を基に、人事委員会(委員長・チョン・スソン陸軍第1軍司令官)を開き、朴本部長の懲戒処分のレベルを決定する予定だったが、朴本部長が自ら退役を明らかにしたことで、委員会は開かれなかった。
朴本部長は近く、退役届けを国防部中央人事委員会に提出する予定であり、首相と大統領の裁可を受ければ、退役が処理される。
崔虎元 bestiger@donga.com