米航空宇宙局(NASA)の彗星探査船メッセンジャー号が2日午前2時16分(現地時間)、フロリダ州の発射基地で打ち上げられ、7年間の大長征に出る。
NASAの彗星探査船は1973年11月に打ち上げられたマリナ10号に次いで2度目。メッセンジャー号は向こう7年間、延べ79億kmを飛行し、2011年3月には彗星軌道に進入したあと、1年間、彗星周辺を旋回しながら各種情報を地球に送る予定だ。
NASAは、メッセンジャー号が地球のように土壌(岩石)がある惑星の起源と進化過程を解明してくれるものと期待している。とくにメッセンジャー号は彗星の半球に関する資料を送信するのに止まったマリナ10号とは違って、彗星全体の地表や大気情報はもちろん、火と氷が共存する彗星の謎を解く手がかりを提供するものとみられる。
メッセンジャー号の製作と打ち上げには、4億2700万ドル(約5000億ウォン)が投入された。遠隔で近接撮影が可能な二重撮影カメラとガンマ線・中性子分光器など7種の先端装備が搭載されている。NASAは2日午前、気象悪化などで打ち上げられなかった場合、14日までに同じ時間帯に発射する予定だ。
異鎭 leej@donga.com