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「プロメテウス」の後裔は誰か

Posted August. 02, 2004 22:18,   

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10日後には、地球村最大の「スポーツ・フェスティバル」04アテネ五輪の幕が開く。

108年ぶりに五輪の発祥地で開かれるだけに、歴代のどの大会よりも世界の関心が集まっているアテネ五輪。この中でも人間世界に火を持って来てくれた「火の神様」プロメテウスのように、和合と平和の象徴である五輪の聖火を灯すギリシア人は誰になるのかが、最大の関心事だ。

聖火の最終走者は開会式直前まで公開されないのが慣例。開催国は自国スポーツ界に多いに貢献した人、または特別人物を選定して、地球村のファンに強烈な印象を残そうとする。1996アトランタ五輪の時は、「パーキンソン病」を病んでいた「ボクシングの伝説」、モハメッド・アリを、2000シドニー五輪の時は、オーストラリア原住民出身の陸上選手、キャシー・フリーマンを登場させて、熱烈な歓呼を受けた。

現在、アテネ五輪の聖火リレー最終走者の第1候補者は、ユーロ04(欧州サッカー選手権大会)で史上初めて優勝カップを抱いて、全ギリシアを熱狂させたギリシアサッカー代表チームの主将、テオドロス・ザゴラキス。アテネ五輪のメイン・スタジアムに、「サッカー英雄」ザゴラキスが登場してユーロ04の熱気をもう一度思い起せば、五輪の雰囲気は最大限盛り上がるに違いない。

2000シドニー五輪で、ギリシア陸上史上初の金メダルを取った男子200mのコンスタンテイン・ケンテリスも候補に数えられる。1936年始まった聖火リレーで最終ランナーのうち10人が陸上選手出身。五輪で陸上が持っている意味がそれほど大きいということだ。

作曲家ミキス・テオドラキスが「びっくり登場」するかも知れない。テオドラキスは交響曲とオペラ、バレーなど多くの曲を書いた「音楽の英雄」。何より1960〜70年代、軍部独裁に抵抗する闘争の先鋒に立ち、何回も投獄と国外追放されたギリシア民主化の象徴で、国民の尊敬を受けている。

78日間、歴代最長距離である地球村7万8000km以上を回って戻って来た聖火。その火を最後に灯す主人公は誰だろうか。10日後、開会式でその秘密が解ける。



梁鍾久 yjongk@donga.com