崔熙燮(チェ・ヒソプ、25)は、「子供のとき、朴賛浩(パク・チャンホ)兄さんの試合を見ながら、『僕も青色のドジャースのユニホームを着てあそこで野球をしてみたい』と夢見ていた」と話した。
その夢は叶い、5日、崔熙燮はLAドジャースのユニホームを身にまとって、米ロサンゼルスにあるドジャースタジアムに立った。ホームゲームデビュー戦。ホームのファンに顔見せをする場であるだけに、初印象が重要だった。
先発1塁手で6番打者に出た崔熙燮は、0—0の2回裏1死後の場面で初打席に立った。初球はストライク、2球ボール、3球ファウル、4球目になってピッツバーグ・パイレーツの先発ジョシュ・フォッグが投げた変化球がストライクゾーンで下に落ちたが、崔熙燮は稲妻のようにこの球を打ち上げた。
右側のライン線沿いに流れる2塁打。3万余りのホーム・ファンからの拍手が沸き起こった。崔熙燮は次の打者のホセ・ヘルナンデスの安打の時ホームまで踏んで、ホーム試合初打席で2塁打と得点を同時に上げた。残りの打席では三振と右側の浮いたボール。
先制点を獲得したドジャースは3回同点に追いつかれたが、7回、アレックス・コーラの決勝1点本塁打で2—1の1点差勝利を得た。9回登板したドジャースの「守護神」エリック・ガニエは3人の打者を簡単に打ち取って、シーズン32セーブを上げた。3連勝のドジャースはシーズン63勝43敗でナ・リーグ西地区の首位をキープした。
8回、相手投手に左腕リリーフが出たため、代打に交替される前まで崔熙燮は3打数1安打1得点でホームデビュー戦を難なく終えた。特に、2回の2塁打は先制点の突破口を切り開いた安打で、チームの勝利に重要な役割をしたわけ。
ロサンゼルスの地域マスコミは、フロリダ・マーリンズとのトレード以後、「損する商売をした」と球団を責めつけていたが、前日マーリンズから連れてきたブラッド・ペニーが8イニング2安打無失点したことに続いて、崔熙燮もドジャースが望んでいた中長距離打者の姿を見せてくれたことで、言うことがなくなってしまった。今スタートしたばかりではあるが…。
金相洙 ssoo@donga.com