「惜しくもあるが、満足している」という金鎬坤(キム・ホゴン)監督の言葉のように、開催国ギリシャとの初戦で勝ち点1を確保し、危機を脱したサッカーの韓国五輪代表。これからは第一目標のベスト8進出に向けて走らなければならない。
今回の五輪男子サッカーは16ヵ国が出場し、4組に分かれて組別リーグを戦った後、勝ち点→ゴール得失点差→多得点→相手チームとの戦績順序によって組別1、2位がベスト8に進む。準々決勝からはトーナメント。
したがって韓国がベスト8に進むためには、メキシコ(15日)、マリ(18日)との残りの試合で少なくても1回は勝利しなければならない。1勝(勝ち点3)はベスト8進出のマジノ線である組2位を占める基本要件。
金監督は、「メキシコ戦からは退場の金致坤(キム・チゴン)の代わりに、鉠秉局(チョ・ビョングク)を投入して積極的な攻勢を繰り広げる」と語った。初試合を行った結果、五輪初出場のマリと五輪サッカーランキング19位のメキシコの戦力差が大きくないことが分かったため、韓国としては残りの2試合で総力戦を繰り広げなければならない状況だ。
五輪ランキングが26位の韓国は、メキシコ五輪代表との歴代戦績で1勝3分け1敗。五輪本戦では1996アトランタ五輪のとき0—0で引き分けを記録した。
メキシコは中南米チームらしく選手たちの瞬発力と個人技が優れ、中央からパワーフルな守備で攻撃を封じ込めなければ制し難い強敵。4—4—2のフォーメーションを取るメキシコは、ワイルドカードで五輪チームに加わったイスラレル・ロベス(30、トルカ)が攻守の軸。さらに、ウィングバックのマリオ・ペレスの1対1突破に続くクロスが脅威的。2トップはオマール・ブラボーとラファエル・マルケスが引き受ける。
一方、韓国代表は12日、テサロニキからアテネへ移動し選手村に入って、15日にアテネ・カライスカキ・スタジアムで行われるメキシコ戦に備えた訓練に入った。