2004アテネ五輪3日目の16日は、番狂わせの続出だった。
五輪25連勝を誇っていた米男子バスケットボールの「ドリーム・チーム」がプエルトリコに惨敗し、南アフリカは競泳男子400mリレーで世界新を記録して優勝した。
五輪4連覇に挑む米国の「バスケットボール・ドリームチーム」は同日、アテネのヘレニコ室内競技場で行われた男子バスケットボールB組予選の初試合で、プエルトリコに73−92と大敗した。
米バスケットボールが五輪で負けたのは1988年のソウル五輪4強戦でロシアに敗れて以来16年ぶりのこと。
「水泳の神童」マイケル・フェルプス(米国)の五輪8冠王の夢を阻止した南アフリカ水泳チームの「ビックリ優勝」も番狂わせ。
南アフリカは3分13秒17の世界新で水泳強国のオランダ(3分14秒36)と米国(3分14秒62)を抜いて優勝を獲得した。
このため、フェルプスは1972年、マーク・スピッツ(米国)が達成した単一五輪最多金メダル記録(7本)更新の目標が水の泡と化した。
バドミントン男子シングルでは、シードも受けていないシンガポールのロナルド・スシロが世界ランキング1位のリンダン(中国)を2−0で制した。
男子サッカーでは、戦争の惨禍の中から出場したイラクがコスタリカを2−0で破り、2連勝で準々決勝に進んだ。