中国の高句麗(コグリョ)史歪曲は韓半島統一後に発生する領土紛争を事前に遮断するためのものだと、ニュース週刊誌タイムのアジア版が17日報じた。
タイムは「612年、中国王朝の数百万の軍隊が高句麗を侵攻したが、数的優勢にもかかわらず敗れた」とし「高句麗を先祖としている韓国人は、韓国と北朝鮮を問わず、この勝利を今だに貴重な民族的プライドとして記憶している」と紹介した。
また、「しかし、あれから約1400年が過ぎた今日、中国学界は国家レベルで取り組んでいる東北工程によって高句麗を少数民族が立てた中国の地方政権とし、『巧みな領土横取り(subtler land grab)』を試みている」と指摘した。
さらにタイムは「高句麗は中国の東北地方にまで領土を拡張しており、ここには現在200万人の朝鮮族(韓半島出身の中国人)が暮している。中国は韓国と北朝鮮が統一後、朝鮮族が高句麗を韓半島の一部だと主張して分離運動を行う可能性を警戒している」と分析した。
ハーバード大学博士課程を終えて韓半島の歴史書を著述しているマーク・バイイントン博士の話として「統一韓国は高句麗領土に対する権利を主張する可能性がある」と付け加えた。
同博士は「中国はこれを根本的に封じ込めるための明確なイデオロギー的目的を持って意図的に高句麗の歴史を歪曲している」と話した。
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