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武大偉次官が訪韓 韓国側、高句麗史問題の解決迫る

武大偉次官が訪韓 韓国側、高句麗史問題の解決迫る

Posted August. 23, 2004 22:12,   

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「結者解之(結んだ者がそれを解くべきだ、の意)」

政府は23日、高句麗(コグリョ)史問題を論議するために、22日、秘密裏に訪韓した中国の武大偉・外務省アジア担当次官にこのように求めた。

「この問題を政治に争点化せず、学術的に解決しよう」という2月の両国の合意を破ったのは、外務省ホームページで「高句麗」を削除した中国側であるためだ。

しかし両国は、同問題の解決が国交正常化12周年(24日)を迎える韓中関係の未来に向けて重要だという点で共感しながらも、具体的な解決策に関しては合意には至らなかったとされる。

▲武次官の訪韓と秘密裏の会談〓中国側は、武次官の突然の訪韓で、韓国側に徹底的な保安を求めた。政府関係者は、「静かに来るということ自体が、外交的に問題解決の意志が強いということを示唆する」とし、「高句麗史歪曲問題の解決の糸口を見出せるなら、非公開への国内世論の批判は甘受できる」と話した。

武次官は同日午前、崔英鎮(チェ・ヨンジン)外交通商部次官に会うために、広いロビーではなく地下駐車場を利用して外交部庁舍に入った。外交通商部(外交部)も、会談場所を通常の17階の会議室ではなく18階の条約締結室を使用するなど、取材陣をまこうとした。

武次官の今回の訪韓は、共産党序列4位の賈慶林・人民政治協商会議主席の26日の訪韓前に、問題解決の方向性を探ろうとする意図が濃い。

政界が、高句麗史問題で声を一つにして強く中国側を批判し、国会に関連特委まで構成した状況であり、金元基(キム・ウォンギ)国会議長の招請で訪韓して与野党指導部に会う予定の賈主席には、少なからぬ負担になっているためだ。

潘基文(バン・ギムン)外交部長官も同日、「武次官の訪韓目的は、賈主席の訪韓準備の性格が強い」と語った。

▲カギは再発防止〓武次官は同日、高句麗史問題がこれ以上韓中間の政治争点とならないための解決策を提示したものとされる。その案には、韓国政府の中国外務省ホームページの原状回復要求に対する代案や、中国小中高校歴史教科書の改訂問題への方針などが含まれていた模様だ。

しかし、政府が中国に要求しているのは、「中国が政府レベルでこれ以上高句麗史歪曲をしない」という確実な再発防止策だ。これに対しては、両国間の意見の接近が容易ではなかったとされる。



夫亨權 bookum90@donga.com