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男子体操 鉄棒でまたも誤審の疑い

Posted August. 24, 2004 22:29,   

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「審判も審判を受けなければならない」

誤審でまみれた五輪体操競技場で観衆の憤りが爆発した。24日、04アテネ五輪体操男子種目別決勝の鉄棒が行われた五輪インドアホール。五輪で4つの金メダルを含めて通算12個の金メダルを獲得しているアレクセイ・ネモフ(ロシア)が拍手を受けながら舞台に上がった。この種目は彼が96年アトランタ五輪銅メダルに続いて、00年シドニー五輪で金メダルを獲得した得意種目。

「セクシー・アレクセイ」というニックネームから分かるように高い人気を得ているネモフが6回も空中回転をする完璧に近い演技を見せたにもかかわらず、電光板には9.725が表示された。予想より低い成績が表示されると、競技場を埋め尽くした1万5000人余りの観客が立ち上がってブーイングをやり始めた。「ブー」という音が競技場全体にこだまし、「ネモフ、ネモフ」を連呼し始めた。

ギリシャの観客は、「恥を知れ」という意味の「エスホス」を叫び、審判陣に向けて親指を下にして見せた。ロシアコーチは観客席に向かって扇動するような姿まで見せた。

ネモフの次の選手は、あいにく個人総合競技でヤン・テヨン(慶北体育会)に対する決定的な誤審で幸運の金メダルを取ったポール・ハム(米国)。あれこれと批判のまな板に載せられているボール・ハムは落ち着かない雰囲気の中でも演技する準備をしていたが、困ったような顔をしてまた待機場所に下がっていった。

10分近く続いた観客たちのブーイングに審判陣が白旗を上げた。ネモフの点数を9.725から9.762へ上方修正したものだ。当初9.65を与えたカナダ審判の点数を9.75へ、9.60を与えたマレーシア審判の点数を9.75へ引き上げた。

それでも点数に不満な観客のブーイングは止まず、結局、ネモフがハムの要請でマットの上に上がって、ブーイングの中断を丁寧に要請した後、やっと試合は再開された。

紆余曲折のすえ鉄棒をつかんだハムは、自分の得意種目らしく9.812を得て、イゴル・カシナ(イタリア)と同点を記録したが、点数が同じなときは減点の多い方が敗れるという同率排除の原則によって金メダルを渡して銀メダルに止まった。

5位に止まったネモフは、「全てが試合前に決まっていたと思う。判定は公正だったとは思わない。私は少なくとも銅メダルを獲得する資格がある」とし、誤審を主張した。

誤審波紋でまみれた五輪体操が再び大きな汚点を残した瞬間だった。



金鍾錫  kjs0123@donga.com