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中国、最悪の電力難 経済発展に電力供給追い付かず

中国、最悪の電力難 経済発展に電力供給追い付かず

Posted August. 26, 2004 22:14,   

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中国がこの20年で最悪の電力難に直面している。送電制限措置など非常対策を打ち出したものの、これといった効果が出ていない。電力難によって産業生産にも差し支えが生じるほどだ。

電力不足や消費心理の冷え込みなどによって、7月中の中国の自動車生産量は17万台と、6月に比べて20%も減少したと、ファイナンシャルタイムスが伝えた。

電力難の最大の理由は経済成長の速さに比べて電力生産能力の拡大が遅れているためだ。現在、上海、江蘇、浙江省など工場密集地域の電力供給量は総需要対比30%以上も不足している状況だ。

浙江省にある韓国の金属会社のN社は1週間に4日も制限送電が行われていることから、納期を合わせるのに頭を悩ませている。独自的に大型発電機を稼動させるのに月2000万〜3000万ウォンの追加コストが入って、収益性が悪化している。

韓国貿易協会も最近の調査で、中国に進出した韓国企業の最大の悩みが電力難だと指摘している。

浙江省の抗州では電力供給が急に中断して、ホテルのお客たちがエレベーターの中に閉じ込められる事態が発生したり、食堂もお昼の時間に営業できない実情だと、アジアンウォールストリートジャーナルが伝えた。

▲波及効果〓電力難のあおりを受け、エネルギー需要の多い業種が淘汰(とうた)されるなど、産業の構造調整が進んでいると新華社通信が最近報道した。

5ヵ月間100日以上制限送電が実施されている地域も数え切れず、揚子江流域の産業地帯に密集している業種はエネルギー消費があまりにも多いため、苦痛が膨らんでいる。

浙江省の場合、この20年間国内総生産(GDP)が年平均13.1%増加したが、エネルギー消費の多い業種が成長を牽引してきた。このため、中国政府は最近になって、産業政策でエネルギー効率を最優先に考慮し始めた。これからエネルギーを多く使う工場の新設はほとんど不可能になったと、新華社通信は指摘した。



金東元 daviskim@donga.com