2008学年度大学入試改善案の発表を受け、各大学が面接と小論文を強化する動きを見せていることに対し、教育人的資源部(教育部)は過去の本考査(大学個別の試験)のような学科試験を従来通り禁止する意向を示し、学生選抜権をめぐっての激しい論議が予想される。
教育部は27日、「大学修学能力(修能)試験(日本のセンター試験に当たる)や学生簿の弁別力が低いという理由で、変則的な本考査型の学科試験が広がる恐れがある。今年の一般募集から小論文と口述面接を課す大学を対象に協力を求め、もし違反した場合は行政的・財政的な制裁を行う方針だ」と発表した。
教育部は、近く主要大学の入試関係者に会い、専攻適性検査や小論文、面接、特技適性検査など学力評価中心の本考査式学科試験を行うことで「学校教育の正常化」に反する行動をしないよう協力を求めることにした。
教育部は「国語、英語、数学中心の学科試験と高校等級制、寄与入学制などは絶対許可できない。一部の大学が推薦入試などで、自己紹介書、学業計画書など書類審査に高校間学力差を反映しているという情報があり、注視している」とした。
しかし大学側は、今後修能試験は成績として意味がなく、学生簿の公正性も信頼できない状況で、過去のように大学の選抜権を抑止すべきではないと反発した。
大学側は、教育部の顔色をうかがって公には話せないが、教育部が今後も規制一辺倒でいくなら、大学もそれなりの自助策を考えるしかないという構えだ。
A大学の入学担当者は「名門大学に数十人も生徒を送っている高校とそうでない地方の高校の学生簿を同じ基準で評価するのは間違っている。大学が内部的に高校等級制を適用しているのが実情だ」と指摘した。
実際、高麗(コリョ)大が01年全国1847校の修能と学生簿成績を比較したところ、全校生が上位10%に入った高校が3校だったのに対し、一人も上位10%以内に入っていない高校は45%の823校にのぼった。
B大学の入学担当者は「大学に選抜権を与える時期に来ている。それを封じ込めるのは目隠しをして品を選べと言うも同然だ。大学はどんな方法を使っても学生簿のウエイトを低め、大学別試験を通じて学生の実力を評価しようとするだろう」と述べた。
各大学は推薦試験の書類審査で受験生が通っている高校の歴代大学進学実績を基に、優秀高校とそうでない高校を分けて内々にウエイトを与え、学生選抜に活用してきた。
中央(チュンアン)大の李ヨング入学処長は「教育部は高校等級制を禁止しているが、新入試制度の下ではそれを施行しようとする大学がさらに増えるだろう」と展望した。
李寅𨩱 inchul@donga.com